【d!】俺のおよめさん (ページ13)

今日:26 hit、昨日:98 hit、合計:12,749 hit

10話ページ13

gr｢ゾム、とりあえずお前の気持ちは分かるが力加減は考えろ｣
zm｢はいはい分かってますぅー｣

口を尖らせ、彼はgr様に文句を言った

ゾム・ギファー様

反射的にした行動がzm様には高評価だったらしく、マシンガントークのように褒められた

まさか褒められると思ってなかった俺は少し放心状態だった

syp｢グルッペンさんの言う通りですよ
全く、出力調整ぐらいちゃんとしてください｣

振り返るとそこには、原型がない程ボロボロに大破した扉があった
結構しっかりした扉のはずだったのだが、やはり避けて正解だったな

syp様は…無事のようだ

『…本題を先に伺ってもよろしいでしょうか？』
gr｢あぁ、すまない少々お喋りが過ぎたな
では、単刀直入に申す

リーベ殿、貴方には

生徒会に入って頂きたい｣

その言葉を待っていた

『俺なんかでよければ是非ともお願いします』

gr｢ほう、案外あっさりだな｣
『生徒会長直々に話をもちかけられて喜ばぬ方はそうそう居ないでしょう』

俺はgr様の言葉に失笑する

ラッキーと言うべきだろうか
元々生徒会には入るつもりだったし、彼から話を持ち掛けられたというのは実に好都合だ

俺から言って断られたら、元も子もないからな
さて、そろそろHRの時間が迫ってきているし
詳しい話は後で聞くことにしよう

『では、俺はこれで』

??｢お待ちください！｣

syp｢ちょっ、!!｣

後ろから聞き覚えのある声が聞こえた

gr｢…君は確か…｣

an｢ｺﾎﾝｯ、ご機嫌ようグルッペン様。私、アンジュ・フランソワと申します｣

何故anさんがここに…

zm｢…｣
『ゾ、ゾム様？』

先程までの雰囲気は何処へ行ったのやら
zm様はanさんを冷たい目で見ていた

gr｢アンジュ殿、君の噂は生徒会でもよく耳にしているよ｣
an｢光栄極まりないです｣

gr｢それで、要件は｣

an｢私を生徒会に入れて下さい｣

『…！』
それはそれは丁寧に
そしてハッキリと申し出た

平民出身の彼女なら分かるはずだ
この行動がどれ程のものなのかを
普通はこの場に居るだけで震えが止まらないだろう

syp｢…俺ら目的なのが見え見えっすよアンタ｣

少し早計だと言いたいが、そう思われても仕方ないだろう
急に現れ、何を申すかと思えば生徒会に入りたい
女性なら尚更信用出来ないだろう

俺は黙って2人の話を傍観した

gr｢ほう、理由を聞こう｣

an｢私は…知っての通り平民でございます。ただ運良く光魔法が使えるだけの平民です。ですがー｣