【ﾊｲｷｭｰ!!】私は吹奏楽部です。

５０話 ページ9

「ロン気の兄ちゃん!! ラスト頼む!!」



そして長身の男が――――――




スパイクを打った




「・・・ッ!!!!」

―――――重ッ・・・・！！！！



が、３枚ブロックに止められてしまった





.





.








「ッし!!!!」








.








.






だが、リベロらしき人物がひろった



「!!! 上がった!!!」



「ノヤッサアアアアァァァァアン!!!!!」




Aはつい見とれていた






「壁に跳ね返されたボールも、俺が繋いで見せるから!!!!


　だから・・・・・、




　だからもう一回トスを呼んでくれ!!! エース!!!!」





「!!!!」



山口が動きの止まっているAを不自然に思い、顔を見ようとした




「え・・・・A・・・・？」



彼女の顔は今にも泣きそうな顔だった


唖然として、でもなんだか嬉しそうで、それでいて美しい


そんな顔だった



「オーライ!!!」

――――どうする、誰にあげる!!!

　 多分、レフトからのオープンが一番確実・・・・

　 でも、また旭にあげて、また止められたら・・・・!!!!




不安を物色するように、影山が声をかけた




「菅原さん!!!!


　もう一回、決まるまで!!!!!」




月島がニヤリと笑った


「ドＳだねぇ王様」「あﾞぁ!?」




「・・・・苦しい時やレシーブが乱れたとき、ラストボールを託されるのがエース

　菅原さんはきっとわかってる」

――――でも、何かが邪魔している



『トラウマ』のような何かがあるのだろうと考えているA



苦しそうな菅原の顔



「悩んでる・・・・」

「えっ？」



「菅原さん、どうしようって悩んでる」



「・・・・分かるの？」

「うん、わかる」




彼女もまた何となく苦しそうだった

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