61話 ページ21
「♪〜」
「「」」
ただいま烏野からタクシーである程度のところまで来て降りたのだが
そこまでの料金、『5500円』だ
Aが諭吉を出して終わったのだが
「・・・・・・・」
及川と岩泉がぽかーんとしている
「あれ、知りませんでしたっけ・・・・
私んち、株でガチ大儲けしてますよ」
「あ、はは・・・・そうだったけ・・・・」
「・・・・・そうか」
「んふ」と笑っているA
そんなご機嫌だったAは急に立ち止まった
「「?」」
――――そしてAの顔はご機嫌な顔ではなかった
「私は結局なにすればいいんですかね」
「「・・・・え?/は?」」
思わず短く声を上げる二人
「私、知っての通り『推薦』でこの高校受けたんですけど」
.
.
「その推薦の観点にしてもらったとこ、
『音楽』と『勉強』と『バレー』なんです」
.
.
「・・・・・、」
――――初めて聞いた
息をのむ二人
「その3つのうち、二つを一生懸命するっていうことを条件に、
私は今、ほぼ無料に等しい感じで青城に通ってます」
「・・・・まぁ、お前頭いいから奨学金は余裕だろうな・・・・」
ニカ、と寂しそうに笑ったA
「私、何がしたいのかよく分かりません
音楽なのか、勉強なのか、バレーなのか
全部中途半端にしそうです、なんか」
「・・・・Aちゃ」
苦しそうなAに声をかけようとした及川
「わざわざすみません、ありがとうございました!!!
じゃ、失礼します!!!!」
ダッシュで家に帰ろうとするA
.
「待て!!!」
.
その細い腕をつかんだのは、
岩泉だった
「逃げんな!」
「っ、」
Aがこわばると、その目からは涙がポロリと落ちた
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南海(プロフ) - りゅうあさん» 初めまして!!! コメントありがとうございます(#^.^#) 前回から!!嬉しい限りです(/_;) フルートで熊蜂の飛行とかころすきですよね(笑) ありがとうございます!! 頑張ります!!! また見に来て下さい♪ (2015年1月6日 19時) (レス) id: dbf632bbf0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうあ(プロフ) - 初めまして!前回から応援させてもらっています!とっても面白いです!私もフルート吹いているんですけど熊ん蜂の飛行ってヤバイですよね(笑)これからも頑張って下さい!! (2015年1月6日 18時) (レス) id: 91aca07ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南海 | 作成日時:2014年12月24日 22時