【ﾊｲｷｭｰ!!】私は吹奏楽部です。

５９話 ページ19

「お前なんで平然ととれる!!!??

　あれは男でも辛いぞ!!! ほんとにバレーやってなかったのかお前っ!!!??」



「してませんよ! ・・・・でも」




Aはニヤ、と笑って答えた





.





「牛島若利君っていう力で破壊するような奴のアタックを

　何十回、何百回、何千回と受けましたから、


　及川さんのサーブくらいは軽いもんですよ」




.






息をのむ数名




「ほらAちゃん、帰るよ!!!」

「はーいっ」




「ま、待て!!! その怪童とどこで知り合った!!!!???」


真顔で答えたA


「そこら辺にあるような公園です」




「ハァ!!!!???」




及川と岩泉の顔が何とも言えない



「じゃあ今日は本当にありがとうございまし」



Aのスマホがプルルル、となる



画面を見るとそこには『若』の文字





「!!!!!??? すみません、失礼します!!!!」




Aが急いで出て行こうとすると、さ、と 及川がAのスマホを奪い取る



「あぁーっ・・・・もういいです、片付け手伝います・・・・・」



「やっぱ牛若ちゃんじゃん・・・・俺が出てやろおー!!!」


「性格悪すぎだクソ川・・・・ 澤村、俺も片付け手伝う

　邪魔したしな」


「すまない」



及川はニヤニヤとスマホをタップし、影山はその場で固まり



それ以外のメンバーは片づけを開始した




「こんばんは牛若ちゃん」

『!? Aの番号にかけたはずだが』

「これAちゃんのスマホだもん」


うへぺろ、と感じで言うと牛島は大げさにため息をついた


『Aに伝えておいてくれ

　【オーケーは貰った、今度うちに来い】とな』



「何が!? 何!!?? Aちゃんはあげないよ!!!!??」



『吹奏楽の方の話だ』



「どっち道!!!!」



『・・・・教えに来てくれ、ってことだ

　頼んだ』



「イヤダネ!!! 伝えてやんなーい!!!!」



『・・・・・』



その会話を遠くで聞いていたA



「若ぁー!! 吹奏楽の件はオーケーってことでいいんだねー!!!!」



『さすが俺の幼馴染』



「Aちゃんは渡さないぃぃいいいいい!!!!」



「日時は月野先生に聞けるからあああああぁぁぁあああ!!!!」



『そういうことだ、及川

　・・・・負けない』




プチッ、と切れる電話




「天才ムカつく―――――――っ!!!!」

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