54話 ページ13
「次、こいつにトスあげるんで
全力でブロックしてください」「!!!??」
「なんだ!? 挑発か?」
「はい挑発です!!!! 舐めたマネしてすみません!!!!」
「おーおー、乗ってやるよ!!」
ニカ、と笑う町内会チームの面々
「・・・・ほんと、飛雄って厄介な奴だな」
Aがふ、と呟いた
「え? 確かに厄介だけど・・・」
山口がきょとん、として聞き返した
「自分が認めた奴、理解した奴には最高のトスを上げる
そして、そいつを上まで引き上げる」
「・・・・そっか、めんどくさいね」
「―――今のお前はただの『ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ』だ
大黒柱のエースになんかなれねぇ」
「――――っ、」
日向の悔しそうな顔
「でも!!!!」
「俺がいればお前は最強だ!!!!」
「・・・・えっ」
「東峰さんのスパイクはすげー威力があって3枚ブロックだって打ち抜ける!!
じゃあお前はどうだ!!!!
俺がトスを上げたとき、お前はブロックに捕まったことがあるか」
日向は奥歯をかみしめ、影山はじっとそれを見つめて話し続ける
ぴーっと鳴らされ、サーブがコートへ入ってくる
「おーらい!」「ナイスレシーブ!!」
「・・・・っ、」
―――――ブロック、デカい・・・・
.
「かわせ!!!!!」
.
「それ以外にできることあんのかボゲェ!!!!」
「っ」
――――打ち抜けないなら
『かわす』!!!!
きゅっと床と靴がこすれる音
「あっ・・・・」
一気にブロックの前から消える日向
「・・・・っ」
――――ブロックいやだ!! 止められるのは嫌だ!!!
「目の前にブロックがいたら、きっと日向は勝ち目ない
日向は、エースみたいな戦い方ができない
でも」
『飛雄がいれば、日向は最強だ』
そういったAの顔には、嬉しそうな笑顔が浮かんでいた
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南海(プロフ) - りゅうあさん» 初めまして!!! コメントありがとうございます(#^.^#) 前回から!!嬉しい限りです(/_;) フルートで熊蜂の飛行とかころすきですよね(笑) ありがとうございます!! 頑張ります!!! また見に来て下さい♪ (2015年1月6日 19時) (レス) id: dbf632bbf0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうあ(プロフ) - 初めまして!前回から応援させてもらっています!とっても面白いです!私もフルート吹いているんですけど熊ん蜂の飛行ってヤバイですよね(笑)これからも頑張って下さい!! (2015年1月6日 18時) (レス) id: 91aca07ebe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:南海 | 作成日時:2014年12月24日 22時