転校してきた少女はガーディアンＰチェア (ページ39)

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３６話ページ39

麗奈『そう言えば今日おはようテレビに』

やや「あ!見た見た!なっちんのパパどーんと出てた!」

亜夢「え?テレビに?ほんと?なんで?」

なでしこ「もうすぐ国立劇場で日舞の公演があるの」

てまり「はいな!日舞というのは日本舞踊のことですの」

かりん「伝統ですの…和の心ですわ」

麗奈『なでしこのお父さんは風柳流藤咲派の家元なんだよ』

亜夢「へぇ～…でもなんで麗奈が知ってるの?」

麗奈『あ〜…私の親。藤咲家と仲が良くて』

全員「え…えぇぇぇぇ!?」

なでしこ「私でも初耳よ!?」

麗奈『あはは…私の家系は歴代音楽関係なの。母は洋楽器奏者。父は和楽器奏者。それで私が生まれる前に藤咲家の方と一緒に舞台に出てそこから仲良くなったらしいの。今回の公演も私の親が頼まれたって。私も琴をやるから出るんだ』

全員「え…えぇぇぇぇ!?」

なでしこ「嘘!?私そんな話聞いていないわ?!」

麗奈『確かどこかでリハーサルやるとかで…あれ?聞いてない?』

なでしこ「今月のどこかでリハーサルあるのは知っているわ」

麗奈『とまぁそんな感じですので、よろしくお願いします』

放課後
亜夢「はぁ…」

麗奈『どうしたの?ため息なんかついて』

亜夢「いや、なんかね…」

なでしこ「あむちゃん!」

亜夢「ヒッ…ｶﾀｶﾀ…」

なでしこ「まだまだ怖がりやさんね」

亜夢「な…なに?」

なでしこ「明日暇かな?良かったらうちに遊びに来ない?明日は土曜日だからあむちゃんさえ良ければお泊りで!麗奈ちゃんも!」

麗奈『あ〜…なでしこ…私明日元々なでしこの家行く予定だったよ?ほら聞いてない?琴と合わせたいってなでしこのお母さんから連絡あったよ?』

なでしこ「嘘!?でもそんなこと言ってたような…」

麗奈『まぁそういうことなので行かせていただきます』

夜
麗奈『お母さん。明日私藤咲家にお泊りしに行くんだけどお土産どうすればいい?』

母「そうね…あ!そうだ!このタオルセットを持っていきなさい!」

麗奈『なんで?!』

母「あら知らない?ミセスが貰って２番目に嬉しいやつよ!それにばぁやさんも喜ぶわ!』

父「明日は藤咲さんによろしく頼むぞ。くれぐれもご迷惑のかからないように」

麗奈『わかってるよお父さん。それで私明日着物持っていったほうがいい?』

母「そうね…その場の雰囲気と合わせなければいかないからね…じゃあ…白と藤色のグラデーションの着物持っていきなさい。ついでに髪飾りも」

麗奈『分かった』