28話 ページ32
ミキ「!?…あっ」
麗奈『それって姫川さん?』
ミキ「すっごく綺麗だったから…」
ミル「それは私も思います。まるで音楽に溶け込んでいるような感じがありました。」
亜夢「そうだね」
ミル「あの子また踊れますよね?」
麗奈『うん!』
なでしこ「でも気の毒ね。その怪我した子せっかくの主役を」
亜夢/麗奈『あっ…』
私達は更衣室をでる前の姫川さんの表情を思い出した
やや「別にきっと平気だと思うよ。[私の夢は世界的バレエ団のプリマなのよ?発表会なんてお遊びよ]なーんていつも言ってたし」
空海「きついキャラだな」
麗奈『本当に…そうかな…』
ミル「麗奈ちゃん大丈夫ですか?」
かりん「元気がないですわよ?」
レナ「大丈夫?」
麗奈『まぁ…ちょっと昨日のことが気になってね』
姫川さん…本当に大丈夫かな…たくさん練習してきたと思うし…夢は壊れやすいもの…叶えにくいものなのかな…
麗奈『!?…』
レナ「知らないうちに歩いてきちゃったみたいだね」
麗奈『あの星空また見れるかも!』
そして私は扉を開けた
麗奈『わぁ…綺麗…?いい匂い…って司さん!?』
司「おや?麗奈ちゃんじゃないか!元気にしていたかい?」
麗奈『おかげさまで!司さんもお元気そうで良かっです!司さんってここの管理人もしているんですね!』
司「そう。アルバイトだけどね。メンテナンスに時々試写しに来てるんだ。ここは不思議な場所でね。みんなに忘れられた場所なのになにかに迷った迷い子だけが時々訪れる。僕もその一人かな。小説の結末に迷うと。ここで星を見上げる。するといいアイデアが浮かぶんだよ」
麗奈『小説?作家の先生なんですか?』
司「売れない駆け出しだよ。作家のたまご。いつか立派な作家になるのが夢なんだ」
麗奈『大人になっても夢なんてあるんですか?』
司「もちろん」
麗奈『夢…か…』
司「さて。麗奈ちゃんは何に迷っているのかな?」
麗奈『大人が言ってたんです。夢を叶えられる人なんか、ほんの一握りだって。夢って壊れやすくて叶えにくいものなのかなって』
司「物語作りの秘密を教えよう。シンデレラも白雪姫も物語のはじまりでは何かが欠けている。王子様と幸せに暮らしましたは最後のページだろ?最初からなんでも持っているお姫様じゃ物語ははじまらない何かが足りない子はどんな子でも物語の主人公になれるんだよ」
麗奈『物語の…主人公…私も?』
やや「へぇ〜!あむちんと麗奈ちゃん一日体験するの?」
亜夢「うん!」
やや「わぁ〜い!」
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作者名:みゆ | 作成日時:2023年10月10日 18時