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025 レトルト 「あのさ、」 ページ26

琉麻が歪んだ笑顔を見せると、あろまさんは苦虫を潰したような顔をした。

「あのさ、もう二人がいるから言うけど、俺は琉麻ね。
 俺、結構怒ってるから。年上やろうと関係ないぐらい、殴りたい。
 そや、俺ホンマにアンタみたいなのと関わりたくないから、迫ってこいで下さい」

京都弁全開…。

「…あろまさん。コイツ本気で怒ってます。全開だべ」
「あっそ。
 じゃあ琉麻さん。またいつかイベントで会いましょうね」
「ああ、きっと会わないよ」

バイバイ、と死んだ魚のような目をしながら手を振った琉麻はすぐに俺たちの方を向いて。

「助けてくれて、ありがとう。
 …めっちゃ怖かった」

そんなことを言って、目に涙を貯めていた。

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作者名:みけ | 作成日時:2015年7月26日 21時

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