18 ページ18
.
伏黒 side
日が暮れて散歩から帰ってくると五条先生はいなかった
『あれ?先生帰ったのかな?』
「だったらお前も帰れ」
『まだ17時前じゃん!!』
「もう17時前か…」
記録____2017年12月24日 日没直後
特級呪詛師 夏油傑による百鬼夜行が行われた
『…まって、なんか…なにこれ』
左腕の袖を捲ると昨日より格段に濃くなっている痣
俺が一瞬動けなくなるほどの呪力
「っ、はやくしまえ!!」
『あ…うん、ごめん』
五条先生がいない
高橋の腕の痣が濃くなっている
確実に呪術界を揺らがすような何かがあった。
たとえば級の高い呪霊が一か所に集まっていて、それに応じて高橋の痣も濃くなった
五条先生はそれを祓いに行っている…とか。
そしてこういう時は嫌なことばかり頭をよぎる
.
" 『この痣、酷くなるとどうなるの?』"
"「ん〜。下手したら死ぬかも」"
.
『…ふしぐ』
「大丈夫だから」
根拠もない、大丈夫。そんな言葉をかけて手を握るくらいしか俺にできることはなかった
『下心丸見えだぞ〜』
「んなこと言ってる場合か…」
明るく言ってるけど高橋の手は震えてた
何もできない自分が嫌だった
『私さ』
「?」
『伏黒のこと、結構好きだよ』
「…あとにしろよ。そういうの」
『だって死ぬかもじゃん』
「やめろ」
『私がいなくなったら寂しいの?可愛いな〜』
「…そりゃ寂しいに決まってんだろ」
『…ねえ、急にそういうこと言わないでよ。』
視線が絡み合った後、涙目になった高橋が俯く
『、私だってさ…伏黒と離れたくない…』
「…」
はやく強くなりたい
否、強くなる。
高橋を守れるくらい。
そう思った
.
2600人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - コメント失礼します…プリ小説でこちらの作品とそっくりな小説が投稿されたます…(https://novel.prcm.jp/novel/vflN8VnlmvUNZ1SpH6WO) (10月15日 19時) (レス) id: 53c4946040 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 面白かったです! あと、エンディング見直してみたらたしかに「あー」ってなりました! (2022年2月24日 21時) (レス) @page27 id: f2a8fdc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
きむだんご(プロフ) - 朧さん» 読んでいただいてありがとうございます!!続編書きましたので是非〜!! (2021年1月19日 23時) (レス) id: d5ca612ef2 (このIDを非表示/違反報告)
きむだんご(プロフ) - 本家永久丸水産さん» ありがとうございます!!続編も出ておりますので是非〜!! (2021年1月19日 23時) (レス) id: d5ca612ef2 (このIDを非表示/違反報告)
朧 - 初めまして!『犬派なんだね伏黒くん』を書いて下さり本当にありがとうございます!とっても良い作品でした。アワワワワとなりましたwめっちゃ良かったです!続きも書いてくれたら嬉しいなと思っています。よろしくお願いしま。^∀^ (2021年1月19日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きむだんご | 作成日時:2021年1月5日 22時