犬派なんだね伏黒くん

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『もう何も胃に入らない…』



「それはわかった。いいから立て」





ひと通りパーティーも終わってしまったため伏黒が早く帰れと急かしてくる


だったらもう少しゆっくり食べるべきだったな…





「五条先生も何寝ようとしてるんすか…早く帰ってください」




「……泊まっちゃ「だめです。」



「えー！！いいじゃんいいじゃんもう僕動けないって！お願いだよ恵〜！」



『私も私も！一歩も歩けないから泊まる！！』



「知りません。てゆーかアンタは家すぐそこだろ」





呆られてるな。



でもさーあ？！？！伏黒の家にこたつがあるのが悪いと思うんだよね！私は！！




「ちょっと恵、どこ行くの」




「…玉犬の散歩してきます」




『それなら話は別だ、行く』




「はあ…ほんと…もう勝手にしろ……」






伏黒今日ため息多くね？更年期かな？







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…






『わ、ホワイトクリスマスじゃん…』


「そうだな」



凍える手を吐息で温めながら今日は傘をさしていつものお散歩コースを歩く






そしていつも休憩する川原に着く頃には雪は止んでいて、

シロとクロは嬉しそうに少しだけ積もった雪の上を走り回った






『あれだね、

犬は喜び庭駆け回るってなんかの歌詞あったよね』



「あった。…ゆき、だっけ」



『そう！それだ！』




こんなの見てたらみんなにも見えてるんじゃないかって思うくらい普通の犬、っていうか。





『…普通、か』



「なんか言った？」



『ううん。なんでもない』



「そ」



『…よし！私も混ぜて〜！！』



勢いよく走って二匹の追いかけっこに参加する




『つーかまえたっ！！あはは！』




そのまま雪にダイブすると綺麗に自分の跡がついた




…まだ生きてる、私






「風邪ひいても見舞いいかねーからな」



『ええ〜じゃあ伏黒も風邪ひいてよ』



「は？うおッ、ちょ馬鹿…！」





彼の手を思いっきり引っ張って隣に倒れさせる






「うわつめた…」



『当たり前じゃん雪なんだから。

いつもの伏黒もこんくらい冷たいよ』



「あっそ」



『ほーらね！！こういうとこ！！！』




「今のはわざと。笑 悪かったって」




『なにそれ！伏黒のくせにムカつくんだけど〜？！

シロ、クロ、飼い主のツンツン頭やっつけてきて！』



「玉犬は俺の指示しか聞かな…なんでこっち来るんだよ！！」






この後彼は顔をびっちょびちょに舐められた。






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