犬派なんだね伏黒くん

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12月も終わりに近付き、明日から冬休みだ



明日から。



教科書を鞄にしまいながら黒板の日付に視線を移す




『12月23日…』





イブから休みね〜、非リアの私には関係ないけど





「恵くん！」



あ、あの隣のクラスの。…なんとかちゃん



「…はい？」



「明日から冬休みだから…その、どこか遊びに行かない？二人で！」






恵くんなんて呼んじゃって頑張ってるね〜

あんな可愛い子に言われたら流石の伏黒も…




「なんで俺とアンタが二人で？」




「な、なんでって…」




あ、忘れてた。あいつ実は超頭堅いクソ真面目だった




「…仲良くなりたいから！恵くんと」



「受験勉強でそんな暇ねえから。他当たれよ」





教室をスタスタと出て行く伏黒を走って追いかける





『受験勉強なんてしないくせに〜〜！

クールでカッコいい恵くん♡』



「聞いてたのかよ…」



『まあね〜てかなんで断ったの？クリぼっち回避のいい相手だったでしょ。あの子可愛いし』




「高専は受験っていうか、何級か決まる検定試験があるから実技の練習しねえとなんだよ」



『…え？そうなの？』



「お前五条先生から聞いてないの？」




『うん。全く』




「はあ…あの人こういうとこあるから…」





下駄箱に内履きをしまい、ローファーを出す





『てか伏黒また背伸びた？』



「あー…そうかもな」



『へー。うざ』



「なんでだよ」





男子の成長ってすごいね。私はもう身長止まっちゃってるから羨ましい



…そうだよね、伏黒は男子なんだもんね





『こんな私といて疲れるでしょ』



「疲れる。自覚あったのか」



『いや？ないけど。男子といた方が楽なんじゃないの？』



「…お前分かって言ってんだろ、俺に友達いねーの」



『へへ、私が唯一の友達だもんね〜♡』



「いいから離れろ近い…」







顔真っ赤にしちゃってかわい〜。



こいつさては彼女いたことねーな？？







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