五条悟はオトしたい

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敵の攻撃を避けながら殴ったり蹴ったりしていた



でもさすがに10年のブランクは大きいな…体が思うように動かない




ていうか恵くんは？




こいつにやられたとかないよね。





早く片付けて建物の中も見に行こう、って思ったけど

約10年ぶりに戦う私と一級の呪霊。簡単にやっつけられるわけがない







腕から垂れている血、そして運動不足と恐怖でガクガクの足に自傷気味に笑う





『私だってもうちょっと若かったらあんたぐらい余裕で勝てたんだからね！！』




けけけ って小馬鹿にするように笑う呪霊に腹が立つ


誰がババアだよ呪霊の癖に……







．







殴ろうとした手を不意打ちで掴まれ壁に吹き飛ばされる





『…いっ、た』







後頭部を触れば手のひらが赤く染まり、逃げようと地面に手をつけば変な方向に曲がった腕が痛む






え。なに？死ぬの？


ここで？



悟くんに気持ちだって伝えてないのに




お母さんの分まで長生きだってできてない





…でも今の私に勝ち目なんてない




諦めかけて目を閉じたその時





「Aさん！！！」




『…あ、恵くん…無事だったんだ』




「何一人で無茶してるんですか…！


今五条先生呼んでますから！もう少しだけ待っててください！！それまでは俺が持ちます！」




現役の恵くんだって二級、一級相手じゃ厳しい





『…悟くん、助けて……』






．








．









．





「おっけー。まかせて」



『へ？』



なんで悟くんがここに、



「助けてって言ったでしょ。


…てゆーかその大怪我は何、あいつにやられた？」



『あはは…私が弱いから、』




「あいつにやられたんだ。

へえ…



………祓うだけじゃ済まないかも」




すぐ終わらせてくるから待ってて、と私に言うと恵くんが戦ってるところに行った彼









「めーぐみっ」




「五条先生…！」








．








「選手交代、






このクソ野郎は僕が祓うよ。


しっかり痛みつけてから、ね」




．

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