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7:昔の話 ページ7








目が覚めたら家のベッドの上だった。

二日酔いでズキズキと痛む頭を抑えながら起き上がる




『やっば、メイク落とすの忘れてた…』




……ん?待った。メイクどころの話じゃない



昨日恵とご飯行って、五条が迎え来てくれるって言うからお酒飲んで、それで…



考えても全く思い出せなかったため急いで五条に電話をかける




「あ、起きた?おはよー」


『おはよ…

ごめん、昨日迷惑かけちゃったよね?あんまり覚えてないんだけどさ』



「んーん、大丈夫だよ。でも先輩があんなに飲んだの久しぶりだったんじゃない?」


『…うん そうかも』



反省はしてる

でも仕方ない、とも思ってる。


正直 飲まなきゃやってられなかった




恵を見てると やっぱりふとした瞬間彼に似てて、でも彼とは違くて。



「先輩さ、」


『ん?』


「…ううん。なんでもない」


『なに?気になるじゃん』


「いや、ほんと忘れていいから」


じゃあね、って足早に切られた通話画面をじっと見つめる



なんだったんだ あれ。



それから恵にごめんねの連絡をして、
メイクを落としてシャワーも浴びて…なんて全部やり終えた頃には五条の言いかけたことなんてすっかり忘れていた
























五条 side



「先輩さ、」




" あいつのことまだ好きなの? "




そう聞こうとしてやめた




聞ける訳なかった


その先輩の好きな人を殺したのは僕だ





「…クッソ、」





……そうだね。気分転換に少し昔話でもしようか



























まず、単刀直入に言うと先輩は引くほどバカだった。



六眼と無下限術式の抱き合わせで呪術界そこそこ有名だと思っていた俺のことも知らねぇとか言うし、

そもそも御三家?なにそれ、な頭。



…まあ、だからこそ救われたことも多かったんだけど



『あ、いたー!五条!』


「あ?」


『昨日の任務の報告書、私の代わりに書いてくんない?お礼は今度するから!じゃ!!』


「は?いやちょっ…!」


いつ転んでもおかしくないような高いヒールを履いて石畳を走っていく先輩に唖然とする



「またかよ…」


「悟に報告書押し付けられるのなんてAさんくらいだろうね笑」


「仕方ねぇだろ、五条家の〜とか言っても伝わんないような人なんだから」



「…でも、本当は頼られて喜んでるだろ?」



「……うっせえよ」





図星だなんて言えない。






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きむだんご(プロフ) - 美園さん» ありがとうございます〜!! (2021年3月13日 13時) (レス) id: e8672fdeaa (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 恵!可愛いいなおい!夢主ちゃん好き!がんばってください! (2021年3月13日 8時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年3月9日 23時

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