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2005年 高専
忘れもしない出会いだった
『君らが一年?』
綺麗に染まっている金髪、右手に煙草、胸にはブランド物のネックレス。
高専の日本らしい雰囲気にそぐわないその派手な見た目の彼女から俺は目が離せなかった
『ようこそ呪術高専へ。可愛い後輩ちゃん』
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…
あれから13年
「せーんーぱい」
『あ、五条!』
どこか浮かれているような先輩に少し遠くから声をかけると手をブンブン振りながらこっちに走って来た
…はあ、今日も可愛い。
『もう出張終わったの?はやかったね!』
「まあね、一日も早くA先輩に会いたくて♡」
サングラスを外してきゅる、とした視線を送るけどフル無視された。悲しいことにいつものことだ。
切り替えて話を振る
「てかさあ、なんか今日先輩ウキウキしてない?いいことでもあった?」
『そう。あったの、いいこと』
時を戻せるなら ここで呑気に「なに?」なんて聞いた僕をぶん殴りたい。
『明日、デート行くんだ〜』
「は?」
…デ、デート?
先輩が?どこのどいつと?
『じゃあ私行くね!バイバイ五条、また月曜日!』
問い詰めようかと思ったけど僕は残念ながら彼氏でもなんでもないし、なにより彼女の笑顔を見たら聞けなかった
…好きな人、いたのかよ。
想定外の事態に焦った僕は学長との約束をすっぽかして先輩をおとす作戦を練ることにした。
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きむだんご(プロフ) - 美園さん» ありがとうございます〜!! (2021年3月13日 13時) (レス) id: e8672fdeaa (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 恵!可愛いいなおい!夢主ちゃん好き!がんばってください! (2021年3月13日 8時) (レス) id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年3月9日 23時