犬派なんだね伏黒くん３

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伏黒 side



俺の狙いは領域の押し合いで勝つ事じゃない。


この結界内にわずかでもいいから穴を開ける事だ



さっき入って来た穴はもう塞がってる、でも人一人通れるくらいの穴を開け、ほんの数秒もたせるくらいならできると思う


タコ呪霊も五条先生じゃない

一日にそう何回も領域展開なんでできないはず。



だから、全員で領域の外に出れば勝てる！！







「結界の縁は俺の足元 入って来た時に触れたから分かる……


いつでもいけます！！」



「…君だけ残るなんてことは無しですよ？」



「……命は懸けても 捨てる気はありません」




言語を解する敵

チャンスは一度だけ



「集合！！」




今だ…！




「「「！！」」」




……人が…入って来た…？！









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…


A side



飛行機に乗っている間にメッセージで野薔薇と合流する約束をしておいた私は、

人目のつかない裏路地を通り、術式を使って急ぎながら松濤文化村ストリートに行った



『野薔薇！』



「A！！」



『良かった…伏黒にも連絡したんだけど帳内にいるみたいでさ、返信なくて』


「良かったはこっちのセリフよ！！なんでこんな危ないところに一人で戻ってきちゃってんの？！馬鹿？！」


『え…ご、ごめん』



何故かブチギレの野薔薇に反射的に謝る。




「…あんたの事情は七海サンから聞いた。本人の口から聞きたいとか言ってられる状況じゃなかったから」



そういうことか、と納得して彼女の話を聞いた



「なんで言ってくれなかったとか言いたいことは山ほどあるけど…それどころじゃないわよね」


『…うん、後でちゃんと話すから』


「それならよし。じゃあ私と新田ちゃんが分かってる事は全部話すから耳の穴かっぽじって聞きなさい」



『ラジャ！！』








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