犬派なんだね伏黒くん３

64：内通者 ページ26

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…



昨日の充実したオフとは一転、


悟先生に呼び出された私達は指示通り京都校の歌姫先生に会いに行った




「内通者の話は五条から聞いてるわね」




その質問に声を揃えて返事をする




歌姫先生の話によると呪詛師と通じてる内通者は二人以上、

1人は上層部で、もう1人はその上層部に情報を流している人がいるらしい




そして今回のターゲットは後者。




「で？京都の誰なんですか？」


「なんで分かんの？」


「私達東京側に頼むってことはそういうことでしょ」



野薔薇の名推理にスゲーな、と零す悠仁。








「…内通者は、」



　




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『うわ、すっごいジメジメしてる…ほんとにここにいるの？』



「声量落とせ馬鹿…」



小声で伏黒に言われて、慌てて口を塞ぐ。




「…そうよ、この地下にメカ丸本体＿＿＿＿＿

与幸吉がいる」





消去法で内通者の疑いがかけられてるのは、

京都校の二年生 究極メカ丸。





彼の術式は、呪力で傀儡(くぐつ)を操る 傀儡操術(かいらいそうじゅつ)


そして天与呪縛の力でその操作範囲は日本全土にまで及ぶ…らしい



『メカ丸はあくまで傀儡で、それを操縦してるのが与幸吉さんってわけね〜、

他にも未登録の傀儡があれば内通者の仕事はいくらでもこなせるし』


「そう？でもあの人けっこー目立つと思うけど」


「サイズが蠅や蚊のものなら？」


「そっか、そういうのもアリか」




納得した悠仁に歌姫先生がここよ、と小声で言う






「…開けるぞ」








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…




『結局与さんはどこにいるんだろうね』


「1人目の内通者はあの人でほぼ確定だな」




部屋に突入したけど中はもぬけの殻で、どうすることもできなかった私達は高専に帰ることになった



「ていうかさ」


『？』


「あんたたちハロウィンの日ひま？」


『あ〜私出張なんだよね。パーティーなら三人で楽しんで！』


「何言ってんのよ、Aがいるから盛り上がるんじゃない。男二人と仮装なんかしても楽しくないっつーの」


「ちょ、ひどくね？！

…まあでもせっかくなら四人がいいしな〜」



「なら別日にするか？Aが帰ってきてからとか」



『いいの？！』



「ま、遅れてやるのも悪くないわね」



『やったー！まじ楽しみ！！』




みんなに甘えて11月中にハロウィンパーティーをする約束をした






楽しみだな〜、なんの仮装しよう。







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