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指を鳴らしてその刀に飛び乗ると、魔法の絨毯のように空中に浮いて野薔薇たちの方へ移動する
思い付きだったけど使えるな。これ
『二人共大丈夫だっ…た…
…?!』
目の前の光景に息を呑んだ。
左半身にモロに毒をくらった野薔薇、
恐らく最初の呪霊の方の血を浴びた悠仁。
「心配しなくても全身に浴びでもしない限り死にはしませんよ。…まあ死ぬほど痛みますけどね」
『…クッソ、』
「私たちの術式はここからです」
それからペラペラと術式の説明をしだすこの男。
「そちらの少年はもって15分、お嬢さんの方は10分が限界でしょう」
嘘だ。
さっき術式開示したから毒の巡りはもっとはやい
どうしよう、それよりはやくコイツら二匹を倒す?
10分以内に?そんなにうまくいくとは思えない。
でもこいつらは私を連れて行こうとしてる
…てことは多分だけど…殺す、まではして来ない
だったら死ぬ気で攻撃すればもしかしたら、
「あなたは大人しく着いてきて下さい。手荒な真似はしたくない」
『だから嫌だって言ってんでしょ!!』
刀を構え直して二人の前に立つ
「クックック…当たれば勝ちの術式、強いなオマエら」
『…野薔薇?』
「でも残念」
「私との相性最悪だよ!!」
「「、ッ!!」」
そう言って血の毒が周ってる腕に釘を打ち込む
…そっか!野薔薇の共鳴りなら毒を辿って術式を発動させてる本体と血の繋がった兄弟?の体にも攻撃がいく!!
『ナイス!!』
「A」
『えっなに?!』
「事情は知らないけどこいつらはあんたのこと探してたんでしょ、伏黒も心配だし逃げろ」
『…いや、私が捕まるよりその状態の二人に戦わせる方が危険だよ!!でも3人ならなんとか…』
「馬鹿言うな。虎杖と私だけで余裕だよ」
『…』
「だからほら、行け」
『…分かった』
「待て!!
…ッ!」
走って逃げる私を追いかけようとする男を野薔薇の共鳴りで動きを止める
『…いくぞ高橋号』
もう一度指を鳴らして刀に飛び乗り私は伏黒のいるであろう結界の方へ急いだ
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時