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濃い呪力を感じるスクランブル交差点まで走っていくと、目の当たりにしたその光景に思わずお土産の紙袋を落とした
最強の式神 魔虚羅。
少し遠くに血まみれで倒れている伏黒。
二人で遊びに来たあの時と同じ場所とは到底思えなかった
『ふしぐ…っ!!』
彼の元へ行こうとした時
視界が真っ暗になって一人の声だけが響いた
「久しぶりだね。高橋A」
_____どこかで聞き覚えのあるこの低い声。
『誰…?!』
「こうして会うのは半年ぶりかな」
その額の縫い目に初任務の記憶が蘇った
この人…お母さんを知ってる人!!!
……てことは呪詛師の可能性が高いよね。
警戒心を高め少し距離をとる
『……何の用ですか』
「何の用って。君が気になってる話をしてあげようと思って連れてきてあげたんじゃないか」
『今私急いでて、』
「急いでる?君はもう私に殺されているのに?」
『…え、なに…え?』
わかりやすく困惑する私を見て少し笑うその人。
「ここは君を呪っている呪霊の生得領域だよ」
だって…さっきからこの人何言ってるの?
頭が追いつかない
そして真っ暗で何もない空間にもう一つの声が響く
「あんたまで呪霊扱い?殺されたいの?」
この声の正体が私を呪ってる…?
「…久しぶりだね、高橋 由佳」
「久しぶり?その顔してるあんたと会うのは初めましてだけど」
その呪霊…いや
その人とバチ、と目があった
今まで思い出せなかった、一番幼い頃の記憶がゆっくり蘇っていく
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『……おかあ、さん』
「…は?家族ヅラすんなよ、人殺し」
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Koharu(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!こういうのを求めてました!よければまたいつか更新して頂きたいです! (1月20日 13時) (レス) @page36 id: 6d361b0b5a (このIDを非表示/違反報告)
氷姫 - スッゴいこの作品好きで、大分前からみてます!応援します! (2022年10月29日 10時) (レス) @page36 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ま - 初めてまして!コメント失礼します。私は伏黒恵くんの夢小説は初めて読んだのですが貴方様のおかげで一気に沼りました!どうか、ずっと待っている読者様のために続きを書いてくださることを願います。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page34 id: 64c6fd4413 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ面白いので更新再開して欲しいです!! (2022年2月12日 6時) (レス) @page36 id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - すごくおもしろいです!続き楽しみにしてますね♡ (2022年1月24日 10時) (レス) id: b67279cd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむだんご | 作成日時:2021年2月5日 23時