犬派なんだね伏黒くん２

26：交流会 ページ26

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京都姉妹校交流会。


京都校の学長、東京校の学長のそれぞれが提案した勝負方法を一日ずつ…二日間かけて行うイベント。


基本2、3年メインのイベントなんだけど3年生が停学中だから私たちが出なきゃいけないらしい




「そんな暇あんの？人手不足なんでしょ、呪術師って」


「今はな。冬の終わりから春までの陰気が初夏にどかっと現れる繁忙期ってやつだ」



「年中忙しいって時もあるがぼちぼち落ち着いてくると思うぜ」



『そうなんだ…』







「で、やるだろ？仲間が死んでるんだもんな」





「「『やる！！』」」






悠仁の分も強くなる。

そのためならなんでもやるでしょ






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…




その日の夜、私は伏黒に電話した





「…どうした？」


『ごめんね〜急に。なにしてた？』


「風呂入ってた」


『ふーん』


「…」


『…』


「で？」



どうしたんだよって聞かれて、

言葉にすると恥ずかしい気もするけど話す



『いや〜...さあ』


「？」



『悠仁…のことでね、ほんとに人って死んじゃうんだって思って』


「…」


『だったら生きてる時くらいずっと伏黒と居たいなーとか考えてたら声聞きたくなっ、た…っていうか。』





勇気出して本音言ったけど恥ずかしすぎて消えたい。






「…悪い、一回切る」



『は？ちょっと！！』






え、あいつあんなに冷たいやつだったっけ…？



可愛い彼女が勇気出してかけた電話切りやがったぞ…？





なんなの…と思ってるところでドアがノックされる


誰？こんな時に




『はーい…』



「…高橋、」



『え伏黒？なんで居るの？！』



「一緒に居たいって言ったのお前だろ」



『そ、そうだけど…だってさっき電話切って、』



話してる途中で抱きしめられる



「…俺も。だから会いにきた」






『…馬鹿じゃないの……』


「言ってろ」






あーあ。泣いてたのバレないように電話にしたのに意味ないじゃん


安心してもっと涙止まんなくなるし。


大体こっちに来るから電話切るって言ってくれればいいのに、


髪乾かしてないなら乾かしてからくればいいのに、



いっつも冷静ぶってるくせにこういう時ばっかり急いできてさ。






『馬鹿ぁ、っ…』



「それは分かったって」







ゆっくり撫でてくれるその大きな手が、いつもより暖かい気がして心地よかった





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