君に似合う花 (ページ15)

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三途さんはあれから、お赤飯炊きまくってて、首領は炊かれまくってた。

三徹目の鶴蝶さんはずーっと巻き込まれてて、誰か休ませてあげてと心の中で呟いてみたりしてた。

「ねぇAちゃん、」

『蘭さん、どうされましたか…？』

楽しいなぁ…なんて遠目でベランダから眺めていたら蘭さんに声をかけられた。

「昨日、ほんとに何もされてない？」

不安そうに、まるで捨てられた仔猫のような目で私を見つめてくる蘭さんに、

思わず頬が緩んでしまう。

「ねぇニヤニヤしてないでさ、蘭ちゃんの質問に答えてよ〜。」

『何もされてないです。ココさんに聞いたんじゃないんですか…？』

今日だけは、蘭さんより上に立ててる気がして、少し気分がいい。

「あいつは…、迫られたなぁ〜…」

『…ﾝｸﾞｯ………』

忘れてた。私昨日ココさんに迫ってたらしいんだった。

「図星かぁ…？」

一気に主導権を握られた気分になった。

「ねぇ、そんなにシたいの？」

『お酒の勢いです……記憶ないですし……』

「……ふーん。」

蘭さんは相変わらず私をじっと見つめてくるけれど、嘘は言っていない。

本当に記憶はない。

でもどうしてこんなに聞いてくるんだろう。

ヤキモチ……とかかな………

いやいや。。蘭さんが私にやきもち？、？そんなことあった日には梵天が解散して逮捕されるぐらいありえない話だ。

ここには明確なルールはない。

けれどやはり、幹部同士でいざこざがないように気にしてるとかかな…

だって私は所詮ただの駒だ。