No.4 ページ4
扉の方を見るとそこにはテテさんがいた。
TH「ダンス上手いね？！びっくりした！」
この人はなんなんだろ。
私の勘ではみんなは私がマネージャーになる事を歓迎していないだろう。
だけどこの人だけはなにか違う。
TH「ヒョン達がごめんね？びっくりしたよね」
「あ、いや。私別に、、」
TH「Aちゃんが来る前にも何回もマネージャー変わったんだよね。ヒョン達があんなんだからストレスが溜まったりして」
そうなんだ。でも、辞めるのも仕方ない。
TH「僕はね、ヒョン達が好きなんだ。だけど、今のヒョン達は変わっちゃった」
テテさんはさっきまで笑顔だった。
いや、今も笑顔。だけど、どこか寂しげな表情をしている。
TH「あ！今日マネージャーになったばっかりなのにこんな話嫌だよね？ごめんね」
なんだろ、このモヤモヤは。
「大丈夫です、話してください。」
私は自分でそう言ったことに驚いた。
考えより先に言葉が出てしまっていた。
TH「へへ。なんかね、Aちゃんが入ってきた時あ、この子なら僕たちを助けてくれるかもって思ったんだ。」
テテさんは少し涙目になりながら笑顔でそう言った。
TH「僕、ヒョン達が怖いんだ。ダンス練習もしないし、歌の練習だってあんまりしないんだ。それどころか結構遊んだりしてて。」
私は頷いて黙って聞いていた。
TH「何か言ったら怒られそうで言えない。だけどね、本当はいい人達なんだよ。僕知ってる。だからこそ言えない。」
ああ、この人はずっと1人で戦ってきたのかな。
次は言葉よりも先に手が動いていた。
私は気がつけばテテさんの頭を撫でていた。
TH「Aちゃん…？」
「テテさんは私にどうしてほしいですか？」
私はテテさんに問いかけた。
少し間を開けて彼はこう言った。
TH「お願い…僕たちを助けて…」
そう言った瞬間、彼は涙を流した。
今まで繋いできた糸が切れたように泣いた。
理由は分からない。
叔父さんに頼まれたからっていう理由でもなくテテさんに頼まれたからっていう理由でもなく
ただただ私は助けたいと思った。
「分かりました。」
私はそう言うとテテさんは安心したように、へにゃっと笑って私に抱きついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふる(プロフ) - A*さん» 照れるとか可愛いですかー！！！！ (2018年1月20日 22時) (
レス) id: 2e0c558f5b (このIDを非表示/違反報告)
ふる(プロフ) - Emi91398153さん» 本当ですか！？ああああすごく嬉しいです…ありがとうございます！ (2018年1月20日 22時) (レス) id: 2e0c558f5b (このIDを非表示/違反報告)
A* - なんか照れます...///ｷﾔｧｧｧｧｧｧ/// (2018年1月20日 7時) (レス) id: 55b9aadcae (このIDを非表示/違反報告)
Emi91398153(プロフ) - 今回もとても面白かったです。 (2018年1月20日 1時) (レス) id: e7a0d5228e (このIDを非表示/違反報告)
ふる(プロフ) - Emi91398153さん» そう言って頂いてとても嬉しいです(*´`)頑張ります！ありがとうございます(TT) (2018年1月17日 15時) (レス) id: 2e0c558f5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふる | 作成日時：2018年1月5日 0時
