F4-37 ページ37
・
誰もいない病室
窓の外は真っ暗だから
ただ反射した室内が映るだけだ
特にすることもなくて
もう終盤に差し掛かった作品の台本を
なんとなくパラパラとめくってみる
ニュースを見て心配してくれたのだろう
スマホにはたくさんの人から連絡が来ていたが
一番待っている彼からはまだ連絡は来ていなかった
今日はコンサートだからまだ忙しくしてるのだろうか
ツアーはまだ続くらしいけど
横浜では最後だから一旦の区切りとして打ち上げがあったりするのだろうか
自分から連絡すればいいくせに
何て言っていいかもわからず
ただ彼からの連絡がない理由を探した
・
・
しんとした空間に
不意にコンコンとドアを叩く音はやけに響く
「Aさん？」
ドアの向こうで控えめな声がする
「どうぞ」
その声の正体は
ゆっくりとドアを開けて
失礼しまーす
と言いながら入ってきた永瀬くんだ
「永瀬くん？」
予想外の来客に目を丸くする私と
「こんな時までお仕事ってさすがっすね」
徐に開かれた台本を一瞥して
表情を変えることなくそんなことを言う永瀬くん
「ここ座ってええかな？」
「あ、うん」
ベットの横の椅子に座った永瀬くんは
「こんな時間にごめんな」
「全然いいよ、でもわざわざ来なくても明日の夜の撮影には復帰できるのに・・・」
「いや、紫耀の代わり、みたいな？」
またしても私を少し驚かせた
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りの(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませて頂いています！これからも楽しみにしています♪ (2020年5月3日 21時) (
レス) id: e6fd1d12b5 (このIDを非表示/違反報告)
RiTa(プロフ) - この小説が好きすぎて一気に読ませていただいたのですが本当におもしろいです！更新楽しみにしているので頑張ってください！！ (2020年4月24日 9時) (レス) id: d27d5a5746 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ちょこさん» なんてありがたいお言葉、、頑張って更新します！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 77f8d2d63c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ゆりこさん» ありがとうございます！ゆりこさんの中の紫耀くんが壊れなくてよかった(^^;ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 77f8d2d63c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - きらさん！最高です(≧∀≦)キュン死にしそうです！早く続きが読みたいです☆ (2020年4月13日 12時) (レス) id: 19e0224214 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら
| 作成日時：2020年3月30日 17時
