F4-21 ページ21
・
もう私のものか彼のものかもわからない鼓動が
なんだか幸せだった
私を包む彼の腕に力がこもるのに比例して
ただただ好きだという気持ちが溢れる
自分が誰で彼が誰かなんてどうでも良くなっていた
・
・
「俺、ちゃんとします」
耳元で静かに紫耀くんの声がする
「事務所の言う通り、引っ越します。Aさんは助手席には座らせません。家以外ではAさんとは会いません。」
でもまったくデートできないのも寂しいので
たまにでいいから
オフの日があったら遠出とかしたいなぁ
彼の言葉からは
彼の決意がひしひしと伝わってくる
いかに真剣であるか
いかに他人に迷惑をかけないように取り計らっているか
いかに私と一緒にいようとしてくれているか
嫌というほどにそれらは伝わってきて
それだけで私は幸せだと思えた
・
「紫耀くんのそういうところ、素敵だと思う」
我儘なんて言わない
きっと彼がアイドルじゃなかったら
私が女優じゃなかったら
もっと自分たちの気持ちに素直にいられたのかもしれない
それでも少し我慢してでも
紫耀くんと一緒に居られるなら
そんなのどうだってよかった
・
・
・
「家まで送ります」
やっとのことで離れた紫耀くんは
屈託のない笑顔だった
・
夢かとさえ思った
帰り道
運転する紫耀くんの背中を見つめて
この人が私の彼氏・・・？
ベタだけどほっぺたなんてつまんだりして
当たり前に痛いことがなんだか嬉しくて
「ふふ、何してるんですか」
鏡越しにこちらをみて笑う紫耀くんと目が合って
思わず口元が緩んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りの(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませて頂いています！これからも楽しみにしています♪ (2020年5月3日 21時) (
レス) id: e6fd1d12b5 (このIDを非表示/違反報告)
RiTa(プロフ) - この小説が好きすぎて一気に読ませていただいたのですが本当におもしろいです！更新楽しみにしているので頑張ってください！！ (2020年4月24日 9時) (レス) id: d27d5a5746 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ちょこさん» なんてありがたいお言葉、、頑張って更新します！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 77f8d2d63c (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - ゆりこさん» ありがとうございます！ゆりこさんの中の紫耀くんが壊れなくてよかった(^^;ご期待に添えるよう頑張ります！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 77f8d2d63c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - きらさん！最高です(≧∀≦)キュン死にしそうです！早く続きが読みたいです☆ (2020年4月13日 12時) (レス) id: 19e0224214 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きら
| 作成日時：2020年3月30日 17時
