東隊VS斉藤隊 ページ30
東side
月見の言う通りだ。秀次、どうするんだ。
三輪「自分でいうのは何ですが、この中で1番斉藤とランク戦をした事があるのは俺です。つまり、俺は斉藤を抑える方法を持っています。それは、あちらも知っているでしょう。ならば、あちらが取る選択としては斉藤をフリーにさせて点を稼ぐ事。最終的に、細かい作戦までは対策できませんが、こちらを阻止できるとしたら三雲がどのくらい想像力を持っているかになります」
確かにな。二宮や加古、秀次を相手に出来るのは斉藤くらいか。俺は最近狙撃手に移動したし、攻撃手である辻や三雲からは狙われる。けど、流石に3人に斉藤1人は無茶すぎる。どうにか、こちらをバラそうとしてくるな。そこをどうするかが、斉藤隊が俺らに勝つ秘訣。そして、その作戦を三雲が立てようとするならば、筆記の結果からどれほどの頭脳があるかを測るのか。
月見「なるほどね。結果からみて、筆記9割で合格。残りの1割は、ちょっとしたミスですね」
加古「本当だわ。この子、ギフテッドかしら？そう疑われるほどの結果よ」
二宮「斉藤も頭は悪くないが、それ以上だな。全く、こいつらの血筋はどうなってやがるんだ」
三雲、下手すれば俺と同じぐらいの頭があるか？いや、過剰評価すぎかな。
斉藤隊、案外舐めていたな。けど、よくよく考えてみたら、No.2万能手の斉藤。オペレーター、エンジニアとして優秀な渡辺。歴代1位でB級に昇格した辻。ずば抜けた頭脳を持つ三雲。厄介な相手だし、A級でも十分すぎるほど通用するな。珍しく、秀次がライバルと称してやる気がある筈だよ。
月見「残り10分ですね。Aちゃんはともかく、辻君と三雲君のデータはこちらに一つもありません。しかも、隊としてのフォーメーションも分かりません」
二宮「とりあえず、先にこちらがバラして
加古「二宮くんの作戦というのが気に食わないけど、それが1番ね。それで、三輪くんも東さんもいいかしら？」
それが、今はベストだな。
東「あぁ、それで行こう」
三輪「大丈夫です」
三雲は俺が見張っておけばいいか。
月見「残り、3分ですね。転送準備を開始します」
東「わかった。じゃあ、今日も頼んだぞ。
二宮、加古、秀次、月見」
東隊(−東)「了解、隊長」
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作者名：犬塚みかこ | 作成日時：2022年10月16日 1時
