東隊VS斉藤隊 ページ27
Aside
私達のメンバーだと、エースになれそうなのは私か新くん。修は、サポートが適任なのよね。でも、私も新くんも結局はサポート向き。難しいな。
雫「作戦だけど、俺に提案がある」
修「えっ、本当ですか?」
雫「まぁな。こっちのパソコンに来てくれ」
そう言われ、みんなで雫くんのオペレーター用のパソコンを覗き込む。
雫「これは一昨日の東隊の防衛任務の様子だ。偶々防犯カメラに映ってた」
あ、本当だ。綺麗に映ってる。
辻「これを見る限り、二宮さんと加古さんが東隊の火力みたいだね」
確かに。一度二宮さんと模擬戦したことあるけど、その時よりも完全に強くなってる。怖っ。
雫「二宮さんは現ボーダーの中で1番のトリオン量を持ってる。その能力故に、惜しみなく攻撃をしてくるかもね。だからといって、二宮さんや加古さんばかりを警戒していると、三輪や東さん達もいる。三輪の間合いの取り方は流石だね。とってもこちらをイラつかせるよ」
そういえば、前回三輪先輩と戦ったとき中々攻撃が決まらなかったのよね。やっぱり、そういうとこも計算してるのかな?
修「でも東さんが1番注意しなくちゃいけませんよ」
そう。問題はそこなんだよな。
辻「Aちゃんは東さんの弟子だよね?何か、東さんの特徴とか知らない?」
A「そう言われてもね。何というか、あの人の戦略は参ったとしか言えないのよ。特徴、特徴ね」
東さんの特徴か。これ!っていうのが見つからないわ。
あ、でも、、、もしかしたら
A「東さんは作戦を考えないと思う」
修「どうして?」
A「元々東さんって、戦闘員というより教育者って感じで私達に教えてくれるの。勿論、師匠だから教育者なんだけど、大体って戦闘員の目線としてアドバイスって貰うじゃない?でも、東さんは全体の視点から考えさせられるの。自分からだけじゃなく、他のポジションの場合、例えばオペレーターとか。簡単に言えば客観的に考えろってことね。簡単そうで難しいの。色々な知識も必要だし、随時、作戦は練り直す。そのために柔軟性や想像力もいるからね。でも、それを東さんはやってのける。さん自体がそういう視野の持ち主だからだと思うけど。
それで、ここからが本題。緊急事態のときとかは違うけど、こういう模擬戦とかランク戦の時はチームの考えを聞いて、アドバイスとかしかしないの。それが、東さんの師としてやり方だから」
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作者名:犬塚みかこ | 作成日時:2022年10月16日 1時