もう1人の転生者 ページ11
主side
一通り説明がされ、実際にトリガーも使ってみた。設立されたばかりだし、まだまだトリガーの種類も少ないんだな。狙撃手はいないし、あっても銃手。攻撃手でも、まだ孤月だけだし。オプショントリガーも施空しかない。幻踊、使ってみたいんだけどな。
三輪「斉藤、何のトリガーを使う？」
A「ん〜、とりあえず孤月ですね。私、一応剣道してましたし」
三輪「そうなのか。まぁ、俺も孤月かな」
A「そうなんですね。あっ、今から模擬戦的なこと、出来るらしいですよ。しませんか？」
三輪「いきなりか」
A「いいじゃないですか。実践、有るのみです！」
三輪先輩の腕をひいて、模擬戦ブースへと足を運ぶ。もしかして私、今なら三輪先輩に勝てるかも！？
？「こんにちは」
A「こんにちは？」
誰だろう。同い年ぐらいかな？
三輪「あ、渡辺」
A「お知り合いですか？」
三輪「クラスメイトだ」
クラスメイト！？え、この人年上なの？すみません、同級生、いや、年下だと思ってました。
「初めましてだね。渡辺雫だ。少し、話をしたいんだけど、時間ある？」
A「私ですか？」
何のようだろう。
雫「うん。君に、興味がある」
ん？
三輪「おい、渡辺」
雫「安心しなよ。ただの世間話だ」
三輪「いいか、斉藤。もし、渡辺に何かされたら叫べ。直ぐに、飛んでいく」
かっけ〜。復讐心ゼロの三輪先輩って、ただのイケメンだよ！！
雫「じゃあ、行こっか」
A「あ、はい」
こんな人原作にいなかった。こんな目立つ人、原作にいたらわかるはずなのに。いや、エンジニア志望やオペレーター志望だから焦点を当てられなかっただけなのかな？
雫「ここなら誰も来ないかな。監視カメラも死角だし」
A「渡辺先輩？」
雫「君さ、転生って信じる？」
どくんっ
A「、、、そんな、アニメみたいなことあります？」
雫「俺は信じるよ。だって、君がそうなんだろう」
嘘でしょ。バレてるの？
雫「その焦りよう、本当なんだ」
A「っ、、、」
雫「さぁ、どうなんだ」
A「確かに、私は転生しています」
いつだ。いつバレた？
雫「おい、そんな警戒するなよ。俺は嬉しいんだよ。仲間に、会えたんだからな」
A「へぇ？」
そう言うと、さっきまでの胡椒臭い笑みを浮かべていた先輩は、慈悲に満ちた優しい笑みを浮かべている。
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作者名：犬塚みかこ | 作成日時：2022年10月16日 1時
