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ミツバ「・・・・お友達に、なって欲しいの」



『・・・・・え?』

ミツバ「昔から病弱でろくに友達と言える人は居なくて・・・この歳で恥ずかしい話なんだけど・・・最期のくらい友達と楽しくおしゃべりとかしてみたいの」



『・・・・・・・・』
表情を変えるわけでもなくミツバを見つめるA



ミツバ「ごめんなさい、忘れて?こんなこと断りづらいに決まってるものね・・・」

そう言い俯くミツバ


『・・・・・・じゃあ友達として言わしてもらう』

今まで敬語だったAが敬語が取れミツバが聞くいつもとは違う低い声に驚き顔を上げた







『・・・・・そんなの勝手だろ』



ミツバ「・・・え?」



『勝手に友達になってって言ったと思ったら最期だから?死ぬから?弟と似てわがままな人』



ミツバ「ごめん、な、さい」
再び俯くミツバ


『だから私も勝手にミツバさんを振り回すよ?』



ミツバ「え?」
顔を上げたAを見るとベッドの机に肩肘を立て顎を乗せてミツバを見ていた
その表情はニヤリと笑みを浮かべており、ミツバはそのAの見た事ない表情に驚いていた



『ミツバさん?







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生きようとして、お願いだから』

そう言ったAは真剣な目付きをしていた


ミツバ「A、さん?」



『お願いだから、生きてるうちにとか最期とか言わないで。私はミツバさんがこれから病気が治って退院して幸せになれると願ってるし信じてる』


ミツバ「・・・・・」
ミツバの目には涙が溜まっていた、今にも零れ落ちそうなほど


『頑張らなくてもいいから・・・・・ただ諦めないでほしい・・・・・勝手に友達になってほしいって言ったんだからこれくらいの条件は飲んでもらう、不服は?』


ミツバ「いえ、ないわ!Aさん!」
満面の笑みで答えたミツバの目から溜まっていた涙が綺麗に溢れ落ちた

その涙をAは自分の指で拭いながら言った

『でも』


ミツバ「ん?」



『もう本当に駄目だと思ったら言ってほしい・・・すぐに駆けつける』



ミツバ「Aさん・・・ありがとう」




『・・・いいえ』
微笑みながら答えたA









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〃→←(見舞い品に決まりはない)



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あられ(プロフ) - 自己満者さん» 何度もありがとうございます!!頑張りますっこれからもよろしくお願いします!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)
自己満者 - 二回目ですが、面白いです!これからも頑張ってください!! (2019年8月15日 14時) (レス) id: 9410d5fd3f (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 雨散さん» コメントありがとうございます!ツンがほとんどですがwwこれからもよろしくお願いします! (2019年8月2日 18時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)
雨散 - ツンデレ神!更新頑張って下さい! (2019年8月2日 13時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
あられ(プロフ) - 沖神&仔攘夷を守る系女子さん» ありがとうございます!!!めっちゃ嬉しいです!ゆるーい小説ですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2018年6月3日 17時) (レス) id: d6dbd9bb69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あられ | 作成日時:2018年5月10日 18時

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