君はもう俺の側にいてくれない 6 ページ25
続き
───
｢言わずとも、知ってる。さぁ、行こうか。｣
『どこへ行くおつもりで？』
得意げに笑みを浮かべるイルミ様
｢決まってるじゃないか。俺達の家だよ。落ちないように、首に腕巻き付けておいてよ｣
いつの間にかお姫様抱っこされていた。
『はい、安全運転でよろしくお願いします』
そう言えば、イルミ様は優しい声で
｢了解｣
窓を飛び降り、夜の街を、飛び移る。
風が頬を掠めて心地が良い。体半分に密着した体温が眠気を誘う。
｢眠い？寝てもいいよ。｣
『ばれましたか。でも、もう少しまだこの景色を堪能したいので、頑張ります』
｢こんなのいつでもやってあげるよ。寝ないと明日に支障が出るだろ？だから今は大人しく寝てなよ。｣
『なら、お言葉に甘えて… おやすみなさい、イルミ様』
｢おやすみ、A｣
その言葉に安心して意識を手放した。
────
イルミside
おやすみという言葉を聞いてすぐに、規則正しい寝息が聞こえる。
この寝息でさえも、Aを感じることが出来て嬉しさを抑えきれない。
｢… さっきのお前の言葉、最初から聞いていたけど少し違うかな。まず、俺はお前が思ってるほど無垢じゃない。むしろ汚らわしいと言っても過言じゃないな。お前の事を襲いたい時が何度あったか。今も、ね。｣
でも一度も手は出したことない。
いくら残酷な暗殺者と言えども、好きな女を傷つけることなんて出来ないから。
｢それに、馬鹿なんて。いつからそんな大口叩けるようになったんだか。｣
その言葉も、俺のことを理解してるから故の言葉と知れば可愛く見える。
｢誰よりも純粋なお前の事を考えると、自分のドス黒さと比べてしまう時があってね。とてつもなく辛い気持ちになるんだよ。いっその事、純白なお前を真っ黒に染めてやろうと考えた時もあった。でもAの笑顔とか声とか聞いてるとそんなこと出来るわけがないって思うんだよね。｣
お前ほど罪深い女はいない。
｢あーあ、たった1人の女にここまで心を乱されるとはね。でもそんなお前がこの世で一番大好きだよ。もう絶対に手放さない。｣
｢愛してるよ、A｣
Aの顔を見れば少しだけ微笑んだ気がした。
───
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柑菜向/超低浮上(プロフ) - 初コメントのリクエストです！ ヒソカと仲良く話してるのを見て嫉妬してるイルミが見てみたいです！ (2018年12月21日 5時) (
レス) id: 6d805a2090 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夢主が突然イルミにさらわれて、最初は声も出せないぐらい怯えていたけど徐々にイルミに心を開いていって最終的には両想いになるシチュエーションが見たいです (2018年7月18日 9時) (レス) id: 6218b45d75 (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - リクエスト、です！ イルミが毒の実験でズタボロになっているのを見て夢主が大泣きするけど、目が覚めたイルミに抱き締められて泣き止むってのが見たいです！ (2018年7月18日 6時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして！リクエストです！イルミが倒れて夢主ちゃんが焦るシチュエーションが見たいです＼(^o^)／ (2018年7月18日 6時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
ワルプルギスのめぐ(プロフ) - 赤猫さん» はじめまして^^ コメントありがとうございます。んんっいいですね！今夜更新します(^^ リクエストありがとうございました。 (2018年7月17日 22時) (レス) id: 30da3a103e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワルプルギスのめぐ | 作成日時：2018年5月31日 21時
