君はもう俺の側にいてくれない 3 ページ22
Aside
────
『キキョウ様、私は明日から、もうゾルディック家の一員じゃなくなるんですね…』
｢やめて、Aちゃん… 私だってあなたを嫁に出すのは嫌よ。でも、あなたのためなの。。｣
『わかっています。文句をいう資格は私にはありません。ちゃんと受け入れます』
受け入れたくない。ずっとここにいたい。
幼い頃、イルミ様と約束した。イルミ様は忘れてるかもしれないけど私はずっと覚えている
｢A、大きくなったら俺と結婚しようね｣
『はい、イルミ様。』
今思えばただの子供の口約束。
それを信じて今まで生きてきたなんてバカみたい。
｢じゃあ…話はそれだけよ。部屋に戻ってイルミに伝えたいこと、伝えてきなさい…｣
『はい、お気遣いしかと受け止めます…』
部屋を出て行ったあと、目から大量の涙が溢れた。
泣きすぎてその場にうずくまっている所をカルト様に見つかり、私の気持ちと事を知っているカルト様は優しく背中をさすってくれた。
・
・
部屋に戻ってイルミ様の帰りを待つ。
明日が最後だから。今日伝えなきゃ。
迷惑かもしれないけど、伝えないより、
『イルミ様、お疲れ様です』
キキョウ様と話をしてきた後なのか、ものすごく疲れ果てていた。
｢うん。｣
その返事が冷たくて。今にも泣きそうで。
『イルミ様…？』
聞いてください、って言おうとしたら
｢なんもないから。もう疲れただろ？部屋に戻って休みなよ｣
イルミ様は無表情だったけど明らかに怒っていた
嗚呼、最後なのに、もう会えないのに、愛してる人を怒らせるなんて。
私にはやっぱり、イルミ様の隣を歩む資格なんてなかったんだ。
『はい。おやすみなさい、イルミ様…』
結局伝えたいことも伝えれず。
・
・
部屋に戻って、服も着替えずにベットに飛び込む。
みんなもう寝てるかもしれないから、声を押し殺す。枕を濡らすのは大量の涙。
『最後まで可愛くないメイドだったなぁ… 』
自分を励ますために言ったのに。
さらに涙は溢れるばかり。
誰よりも愛してるのに。
・
・
君はもう俺のそばにいてくれない 4→←君はもう俺の側にいてくれな2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柑菜向/超低浮上(プロフ) - 初コメントのリクエストです！ ヒソカと仲良く話してるのを見て嫉妬してるイルミが見てみたいです！ (2018年12月21日 5時) (
レス) id: 6d805a2090 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 夢主が突然イルミにさらわれて、最初は声も出せないぐらい怯えていたけど徐々にイルミに心を開いていって最終的には両想いになるシチュエーションが見たいです (2018年7月18日 9時) (レス) id: 6218b45d75 (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - リクエスト、です！ イルミが毒の実験でズタボロになっているのを見て夢主が大泣きするけど、目が覚めたイルミに抱き締められて泣き止むってのが見たいです！ (2018年7月18日 6時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして！リクエストです！イルミが倒れて夢主ちゃんが焦るシチュエーションが見たいです＼(^o^)／ (2018年7月18日 6時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
ワルプルギスのめぐ(プロフ) - 赤猫さん» はじめまして^^ コメントありがとうございます。んんっいいですね！今夜更新します(^^ リクエストありがとうございました。 (2018年7月17日 22時) (レス) id: 30da3a103e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ワルプルギスのめぐ | 作成日時：2018年5月31日 21時
