8 ページ9
side無し
───
「お母さん。Aに映えるドレスを選んでくれないか?」
「あら、今日なのね?Aちゃんの初暗殺!いいわよ、どんな男でも落ちるドレスを選んであげる」
『ありがとうございます、キキョウ様。』
「そうねェ、Aちゃんは色白だからやっぱり赤かしら?大胆に行きましょ!」
「(そんなに派手なものじゃなくても、Aは充分美しいけど。どんな男でも落ちる、か。)」
キキョウは深いスリットの入った赤いドレスをAに押し付ける。
「こんなのはどう?清楚さを出しつつ美しさを極めた感じね。着てみてちょうだい?」
『はい、キキョウ様』
・
・
・
『キキョウ様、着終わりました』
「出てきてちょうだい?はやく見てみたいのよ」
「まぁ… とっても似合ってるわ… 」
「うん。すごく綺麗だ」
『ありがとうございます』
「髪型はイルミに任せようかしら。」
「ああ、言わずとも。」
・
・
・
またあの日のように、ドレッサーの前に座る。
「…」
『…』
謎の沈黙のあと、イルミが口を開く。
「… Aは怖くないの?」
『なにがです?』
「俺のこと。」
『イルミ様のこと?怖くありませんよ。』
「なんで?」
『私はゾルディック家に来る前の記憶がありません。今覚えてる記憶の中でずっと一緒にいるのはイルミ様だからです。もちろんゾルディック家のみたさまのことを怖いと思ったことはありません』
「ずっと一緒にいる、ねぇ。俺が強制的に隣に置いてるだけだけど。これからもずっと俺の隣にいるよね?」
『はい、イルミ様の仰せのままに』
「(意味わかってるのかな?まあ他の男のところになんか行かせるつもりは無いけど)」
・
・
「はい、髪できたよ」
『あの日より腕前上がりましたか?相変わらずすごく綺麗です』
「まあおれも髪長くなったからね。そろそろ時間だ。車で行くからおいで」
101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ワルプルギスのめぐ(プロフ) - ネフェルティティさん» うわわ!私にはもったいない言葉です(*´∀`) 私のやる気が尽きない限り書いていこうと思うので引き続きよろしくお願いします...!! (2018年5月31日 17時) (レス) id: 30da3a103e (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - アアアアキルア可愛いどうしようイルミイケメン辛い夢主可愛すぎちょっとドウシテイイカワカラナイナー (2018年5月31日 7時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
ワルプルギスのめぐ(プロフ) - 耳パンさん» 私もそれだけは避けたいと思っています... コメントありがとうございました^^* (2018年5月29日 2時) (レス) id: 30da3a103e (このIDを非表示/違反報告)
耳パン - 続いて欲しい限りではありますがもし途中で更新停止してしまうという状況だけはして欲しくないですね...。更新楽しみにしてます。 (2018年5月27日 18時) (レス) id: cf96b918ea (このIDを非表示/違反報告)
ネフェルティティ(プロフ) - ワルプルギスのめぐさん» はい!まったり待ってます!!! (2018年5月26日 21時) (レス) id: 7981efbc68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ワルプルギスのめぐ | 作成日時:2018年5月20日 18時