欠点が……欠点が怖い。 ページ8
大学受験も終わり、いよいよ今日は卒業式。
いつもは仕事で忙しい両親も、今日は2人できてくれた。
卒業式という看板の前で3人で写真を撮った。
勿論、じんぺーちゃんや萩とも撮った。
変顔しようとしたら、萩に両手を塞がれた。
式も、あっという間に幕を閉じた。
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そして、高校の卒業式の帰りだった。
両親は仕事の電話が入ったらしく一足先に家路に着いていた。
妙に嫌な予感がして、私は家路を急いだ。
いつもは3人で帰る道を1人で帰る。
ふと信号に止められたその時に見えたのは真っ黒な服を着た人が乗った、真っ黒な車だった。
何故だろう、嫌な予感がした。
私は走った
大好きな、大切な両親が待つ家に。
ガチャッ
家のドアを開け、リビングに走った。
冷や汗が止まらない。
なんで、なんでなんで、
なんでこんなに血の匂いがするの……
リビングのドアを開けると、そこにはいつもの風景はなかった。ぐちゃぐちゃに壊された家具。
見慣れない真っ赤な光景が、私の目に焼き付いた。
「母さん、父さん……」
私は両親の元に駆け寄った。
父は、既に息をしていなかった。
胸を銃弾で一撃。
「母さん、お願い。返事して!!母さん!!」
まだ肌の温もりが残っている母を私は抱き寄せた。
けれど、母の心臓の音は聞こえない。
なんで、なんでなんで
なんでこうなった?
私は辺りを見渡した。
耳をすましたが、既に誰もこの家にはいない。
生きているのは私一人だった。
その後の記憶はない。
私は自分で警察に電話をしたようだった。
私は警察に保護された。
萩原「Aちゃん…………」
私が顔をあげた時、目の前にはじんぺーちゃんと萩がいた。
じんぺーちゃんは私に自分の着ていた服をかけてくれた。
松田「A…、泣きたい時は泣け。」
私は糸が切れたように、涙を零した。泣くのを恥ずかしいと思っている私は声を殺しながら泣くのは昔からの癖だった。
しばらくして、私が泣き止むまで2人はそっと側にいてくれた。
貴「私、警察官になるよ。もう誰も傷つけさせない。」
松田「心配すんな、誰もいなくなんねぇよ。」
萩原「そうだよ、オレたちはずっと一緒だから。」
よくつられ笑いするんだよね。→←たまにしょっぱいもんが食べたくなる
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楸(プロフ) - 奏多さん» SERVAMPご存知の方がいらっしゃったとは…とっても面白いですよね(クロ推し)。最高すぎてもう影響受けまくりなんですよね。これからも執筆頑張ります! (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - あーちゃんさん» 初めまして。ご愛読ありがとうございます!もう秋も暮れ、寒い季節になりましたね。あーちゃんさんの記憶に私の作品が今も少しでも残っていればいいなと思っています。これからも更新頑張ります。返信が遅くなって申し訳ないです。 (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - 「備えあれば、多少憂いあれど問題なし。」ってSERVAMPの露木修平の言葉ですよね!!SERVAMP大好きです!! (2022年8月13日 7時) (レス) @page17 id: 0e3d617791 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しみに更新待っております。この作品とても面白くて、更新が毎回待ち遠しいです。猛暑続きで暑い中ですが、無理のない程度に更新お願いします!とても面白くて主人公のキャラ大好きです!! (2022年7月20日 12時) (レス) @page43 id: 8b6cd2596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2022年7月10日 22時