じんぺーちゃん!! ページ6
松田「なぁ、誰か傘持ってきたか?」
萩原「オレ忘れちゃった」
貴「ふっ、私はちゃんと持ってきた。
備えあれば憂いなしって、ちょっと狭い!」
じんぺーちゃんは私の傘に無断で入り、傘の取っ手の部分という名の主導権を握って歩き出した。
松田「いいじゃねーかよ幼馴染だろ!?」
貴「無理!!松田の心くらい狭い!!」
松田「あ゛ぁ!?」
萩原「まぁ、2人とも落ち着いて。」
今日は生憎の雨で、学校の玄関で3人仲良く土砂降りの空を眺めていた。ここで冒頭に戻る。
2人は傘を忘れたらしく、呆然としていた。私はと言うと、ちゃんと朝から天気予報を確認して学校に来たので、傘を持っていた。
貴「むさ苦しい……もっとそっち行って!」
松田「チッ、おいA押すなって!!」
萩原「痛い!陣平ちゃんオレ外に出ちゃう!!」
貴「あぁぁぁあああ!!」
3人で帰り道をおしくらまんじゅう状態で帰っていた時だった。突然強風が吹き、傘の骨が外れてぶっ壊れた。
もうあの頃の傘は見る影もない。
唖然とする萩とじんぺーちゃん。
ただ傘を見つめる私。
松田「やっべぇ、すまねぇA。」
萩原「ご、ごめんねAちゃん!オレ新しいのすぐ買ってくるから、ほら、そんなとこにずっと居たら風邪引いちゃう…
傘を1点見つめしている私を必死にどうにかしようとする2人。
貴「ねぇ、萩。これって不法投棄になると思う?」
萩原「えっ?心配する所そこなの?」
私が拾おうとする手をすり抜ける傘。
貴「あっ、傘……」
松田「って、待ってA!!傘を追いかけんな!」
私が傘を拾おうとして、走ったその時だった。ちょうど信号が赤になっていて、横からトラックが突っ込んできて、私は思わず目をつぶった。確実に死んだ、そう思った。
けれど、私の体は後ろに引っ張られ何かに抱えられた。
松田「急に飛び出すやつがあるかバカ野郎!!」
萩原「Aちゃん大丈夫?!怪我ない?」
私を引っ張ったのはじんぺーちゃんだった。
慌てて駆け寄って来てくれた2人に私は安心してしまった。
そして、今更自分の体が震えていたことに気づく。
貴「死ぬかと思った…私の足ある?!」
松田「この大馬鹿が、もっとちゃんと周りを見ろ!!」
萩原「まぁまぁ、陣平ちゃんはそんなに眉間にしわ寄せないの!イケメンが台無しよ?」
私たちはそんな事をいいながら帰路に着いた。
たまにしょっぱいもんが食べたくなる→←え、日付が月曜になってる……
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楸(プロフ) - 奏多さん» SERVAMPご存知の方がいらっしゃったとは…とっても面白いですよね(クロ推し)。最高すぎてもう影響受けまくりなんですよね。これからも執筆頑張ります! (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - あーちゃんさん» 初めまして。ご愛読ありがとうございます!もう秋も暮れ、寒い季節になりましたね。あーちゃんさんの記憶に私の作品が今も少しでも残っていればいいなと思っています。これからも更新頑張ります。返信が遅くなって申し訳ないです。 (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - 「備えあれば、多少憂いあれど問題なし。」ってSERVAMPの露木修平の言葉ですよね!!SERVAMP大好きです!! (2022年8月13日 7時) (レス) @page17 id: 0e3d617791 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しみに更新待っております。この作品とても面白くて、更新が毎回待ち遠しいです。猛暑続きで暑い中ですが、無理のない程度に更新お願いします!とても面白くて主人公のキャラ大好きです!! (2022年7月20日 12時) (レス) @page43 id: 8b6cd2596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2022年7月10日 22時