こっからが楽しいんだよ ページ42
それからだいぶ経った頃、私は教官に呼び出された。場所は、普段から使われている応接室。
諸伏くんと降谷くんは、既に公安にスカウトされた後だった。つまり、私は公安に引き抜かれなかったという事だ。
一応、成績は降谷くんの次に良かったんだけどな。
貴「失礼します。」
私はそう言ってドアを開けた。
ドアを開けた次の瞬間、飛んできたのは灰皿だった。
私は持ち前の瞬発力で避けた。
「鬼塚教官、コイツは中々やるなぁ。」
私は声の方に目を向けた。そこには見た事のない、刑事の偉いさんにしてはとても若い方が、上座に座っていた。
貴「お呼びでしょうか。」
鬼塚「座れ、A。」
私は鬼塚さんの言う通り座った。にしても、この顔面偏差値高めのイケおじは一体誰なんだ。初対面で灰皿投げてくるとか、信じられないんだけど。
「私は、公安部の"カケリ"と呼ばれる組織に所属している。単刀直入に言えば、今日は君をスカウトに来た。」
貴「スカウトですか。」
「公安の中でも、最も汚れた仕事と言ってもいい。国家の安全のためなら仲間すら殺し、仲間に殺されるような組織だ。」
その人は机の上にライターと煙草を出していた。けれど、先程投げた灰皿には煙草が吸われた痕跡はなかった。
貴「何故、その組織にスカウトを?」
「そうだな。君なら"国家"と"友"。どちらを優先する?」
そんな事、決まっているじゃない。
私にとってその質問はあまりにも愚問だった。
貴「"友"です。私にはもうそれ以外残されていません。それに、私には"守りたい未来"があります。私はその為なら手段を選びません。」
「君はやはり、あの二人とは違うな。この前の彼らは迷わず"国家"と応えたぞ。」
おそらく、この人マスクで顔を変えてるんだろうな。って事はこの前諸伏くんたちにあったのもこの人か。
そういう風に思わせたいだけかもしれないけど。
貴「国家よりも、私には未来が大事です。」
「君の言う"守りたい未来"がか?」
貴「はい!」
その人は煙草に火をつけ、フッと息を吐いた。本当に、よく見ないと分からない。マスクで表情が読みずらい。
「うむ、合格だ。私の見込み通りの人物だ、A。」
貴「お褒めに預かり光栄です。」
「で、返事はどうする?AA」
貴「もちろん
━━━━━━━━━━お受けします。」
もう一生、君を離さない!!→←やれぇぇえ!!カマせぇぇえ!!!
543人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楸(プロフ) - 奏多さん» SERVAMPご存知の方がいらっしゃったとは…とっても面白いですよね(クロ推し)。最高すぎてもう影響受けまくりなんですよね。これからも執筆頑張ります! (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - あーちゃんさん» 初めまして。ご愛読ありがとうございます!もう秋も暮れ、寒い季節になりましたね。あーちゃんさんの記憶に私の作品が今も少しでも残っていればいいなと思っています。これからも更新頑張ります。返信が遅くなって申し訳ないです。 (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - 「備えあれば、多少憂いあれど問題なし。」ってSERVAMPの露木修平の言葉ですよね!!SERVAMP大好きです!! (2022年8月13日 7時) (レス) @page17 id: 0e3d617791 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しみに更新待っております。この作品とても面白くて、更新が毎回待ち遠しいです。猛暑続きで暑い中ですが、無理のない程度に更新お願いします!とても面白くて主人公のキャラ大好きです!! (2022年7月20日 12時) (レス) @page43 id: 8b6cd2596f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楸 | 作成日時:2022年7月10日 22時