やれぇぇえ!!カマせぇぇえ!!! ページ41
私の不安は的中した。
その子はすぐに立ち上がり、バトンを持って走り出した。
砂まみれになりながら、膝から血を流しながら。
私のチームは、最下位になった。
私の教場の子達のところからハンパない応援の声が聞こえた。私は自分の髪をゴムで1つに縛った。
「ごめんA!」
貴「安心して、任された。」
私は一気に走り出した。
松田「行けA!!負けんな!!!」
萩原「全員追い抜かしちまえ!!」
降谷「頑張れA!!」
諸伏「行けAちゃん!」
伊達「負けんなA!!」
言われなくても、みんなの気持ちに答えてやるわよ。
私は自分が持てる限り、精一杯足を動かした。
本気で走ったのは、いつ以来だろうか。
私の視界はいつもより冴え渡って見えた。
バンッ
私は、1位でゴールテープを切った。
会場から歓声が沸いた。私と同じチームだった子が集まってきて、めちゃくちゃみんなが喜んでた。5走目の子は半泣きで私に抱き着いてきた。
多分、パーソナルスペース広めの子なんだろうな。
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Aが走り出した時のみんな
萩原「うわっ、なにあの顔。カッコよすぎない?」
松田「アイツ、スイッチ入ったな。アレで追いかけられたら怖ぇよな。」
諸伏「Aちゃん、すごい足速いね。もう1人抜いてる。」
降谷「Aはハイスペックだな。性格以外。」
伊達「ま、まぁみんな応援しようぜ。」
伊達くん以外は全く応援しておらず、むしろ対戦相手達に同情していた。
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貴方side
走り終わったあと、私は普通に席に戻った。
萩原「お疲れ様〜!」
松田「お前の巻き返しやばかったな。女子からの声援凄かっぞ。」
貴「え、そうなの?みんなの声しか聞こえなかった。」
私は萩から貰った水を飲んでいた。萩は私の事をうちわでめちゃくちゃ扇でくれた。萩は優男だな。
暑いし、汗かくし、本当に体育祭っていい事ねぇな。
降谷「A、どうせ寝るならこれ持っててくれ。」
貴「よくお分かりで。持たせていただきやす。」
私は降谷くんに手を振って送り出した。
貴「じゃあ、景の旦那。終わったら起こして〜。」
諸伏「うん!おやすみ。」
私は体育祭が終わるまで降谷くんのジャージを布団代わりに、ぐっすりと眠りについた。
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楸(プロフ) - 奏多さん» SERVAMPご存知の方がいらっしゃったとは…とっても面白いですよね(クロ推し)。最高すぎてもう影響受けまくりなんですよね。これからも執筆頑張ります! (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - あーちゃんさん» 初めまして。ご愛読ありがとうございます!もう秋も暮れ、寒い季節になりましたね。あーちゃんさんの記憶に私の作品が今も少しでも残っていればいいなと思っています。これからも更新頑張ります。返信が遅くなって申し訳ないです。 (2022年12月7日 18時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - 「備えあれば、多少憂いあれど問題なし。」ってSERVAMPの露木修平の言葉ですよね!!SERVAMP大好きです!! (2022年8月13日 7時) (レス) @page17 id: 0e3d617791 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しみに更新待っております。この作品とても面白くて、更新が毎回待ち遠しいです。猛暑続きで暑い中ですが、無理のない程度に更新お願いします!とても面白くて主人公のキャラ大好きです!! (2022年7月20日 12時) (レス) @page43 id: 8b6cd2596f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2022年7月10日 22時