爆処の幼馴染は生き急ぎ野郎

えっ？5位……だと？一体なぜそんな順位が… ページ28

次の日、私は朝から上機嫌だった。





女の子にチヤホヤされたし、じんぺーちゃんの悔しそうな顔も見れた。萩に吠え面かかせられなかったのが、唯一の心残りだ。







萩原「ゲホッゲホッ、昨夜カラオケで歌い過ぎてノド痛てぇ」

松田「そりゃーよーござんしたねぇ」

諸伏「カラオケでも萩原の独壇場だったからね」


貴「楽しそうじゃねぇか、色男さん」








私はそう言って萩原の方を向いてニッコリと笑った。

何がノド痛てぇだよ、私が行ったの気づいてた上でカラオケ行こうって言い出しただろ。萩は私がカラオケ嫌いなの知ってるのに。











萩原「Aちゃんに合コンはまだ早いよ」


貴「萩のケチ。私もう22なんだけど。クロール25m泳げるし、なんなら大の男1人なら投げ飛ばせるわよ？」


萩原「ん〜そうなんだけど。オレたちだけじゃ、ご不満？」


貴「くそっ、顔が眩しい！！」


松田「Aー、巫山戯た事してねーで早く終わらせるぞ。」









くそっ、顔を駆使して私に取り入ろうたってそうはいかないわよ！！えっ？てか、待って。じんぺーちゃん冷たくない？なんで？反抗期？私にまで反抗期なの？？そんな事されたら私1日も持たないよ？いいの？大の大人が泣き崩れても？






そんな事を考えていたら、鬼塚さんの車がこちらに来た。




本来、私は寮ではなく鬼塚さんの監視下で過ごすはずだった。けれど、鬼塚さんが頑張ってくれたおかげで私はみんなと寮で過ごせている。ありがとう鬼塚さん。第2の父。










萩原「おー！カッケー！マツダのRXー7FD3Sじゃんよー！」


松田「誰が乗ってんだ？」









そう言って、降りて来たのが鬼塚さんだったものでじんぺーちゃんはすごく嫌そうな顔をしていた。










貴「おはようございます、鬼塚教官。」

伊達「鬼塚教官の車でしたか！」



鬼塚「ただの車じゃない、こいつはある意味戦闘機なんだぞ？」


萩原「徹底的な軽量化が施された車体は戦闘機ゼロ戦から着想を得たんスよね！まさにゼロ戦の魂(スピリット・オブ・ゼロ)を宿した名車！さすがっス鬼塚教官！オレが一番好きな車に乗ってるなんて！！」












その目はさっきまでの女の子の話をしている不純な目では無くなっていた。その目はまるで少年のようにキラキラと輝いていたという。










鬼塚「いや、実は俺の車じゃなく殉職したある先輩刑事の愛車でな。」











預かってるのか、相変わらず義理堅いなこの人。

ありがたい　けど怖いよね　ヒット数→←ギャグっていうのは、そういうもんです。

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