・ ページ22
彼はすごく怒っているようで、徐々に棒に纏う雷の量が多くなっているような気がする。
雷使いを相手するなんて何年ぶりだろうか。
この身体でどこまで出来るか、見物ね。
貴「モンスター離れてなさい。怪我するわよ。」
ﾓﾝｽﾀｰ「ウキッ!!」
私はモンスターを先に避難させてからライムジュースに向き合う。彼は殺る気満々らしい。心地の良い殺意が私の肌をピリピリと突き刺してくる。甲板で戦う訳にも行かず私は上空に飛んだ。
ライムジュースも飛んで私を追ってくる。
貴「始めるわよ、生きてこその殺し合いを。」
私はあの時のように口角を上げていた。
・
ﾔｿｯﾌﾟ「お頭!!アレ止めなくていいのかよ!!」
ﾎﾝｺﾞｳ「あー、ライムのやつガチギレしてんなアレ。」
焦る他の船員たちとは違い、シャンクスやベックはとても落ち着いていた。それは短期間ではあったが彼女と過ごした時間で彼女が人間を簡単に殺す人では無いことが分かっていたからだろう。
むしろ、その様子を楽しんでいたのだ。
ｼｬﾝｸｽ「いーよな。俺もAさんに稽古つけてもらった事ほとんどにねぇのによぉ。ライム、お前ぜってー負けんなよォ!!」
ルウ「ぶっ飛ばせライム!!負けたらお前晩飯抜きだぞ!!」
ﾍﾞｯｸ「お前らは静かにしてやれねぇのか。」
甲板に徐々に人が集まり、いつの間にか武道大会の如くみなが声援を送り始める自体となってしまった。
・
私はニューゲートの船から拝借した剣に覇気を纏わせた。
その瞬間に彼が電撃を私の方へ放った。
その攻撃は当たることなく空中へ飛散する。
貴「あんなの食らったらひとたまりもないわね。」
ﾗｲﾑ「余裕かよ!!」
貴「真剣勝負に余裕なんてないわ!!」
電撃を放った次の瞬間、彼は私に攻撃の隙を与えないよう連続で攻撃を仕掛けてきた。もちろん、楽しいので全て技は相殺していく。
それが敗因になったとしても私に悔いなどない。
ﾗｲﾑ「クソッ！スネイク雨雲どっちだ!!」
ｽﾈｲｸ「9時の方向に小規模だが強いのがある!!」
彼は足りない分の雷を補給するついでに、私のことを蹴り飛ばした。私は受け止めることなくそのまま飛ばされた。
雨に濡れた長い髪が邪魔になる。
ﾗｲﾑ「うちの航海士のお墨付きだ。天候は"雷"!!」
上から降り注ぐ雷が見えた。私が避ければ海に電撃が広がる。海底を着いてきたグーくんが危険だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楸 | 作成日時：2022年10月5日 20時
