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私の役目は、きっとここまで。
ここからは貴方が頑張る番よ。
だから、救える命を救ってちょうだい。
これ以上誰も時代の犠牲になんてしないで。
あの人の上に罪を乗せていかないで。
「この戦争を、終わらせに来た。」
＿＿＿＿＿＿＿＿シャンクス。
今のあの子を見て全てが変わってしまったように感じた。私だけが時間に取り残されているような感覚だ。命を絶ったあの日から私だけが進めていない。
赤犬と呼ばれる大将の拳を止め、若い海兵を助けていた。
「能力を解け青キジ、お頭はその人に用があるらしくてな。」
そう言い、男は煙草を吸いながら銃を向けてきた。
鼻が長い人もたぶん、シャンクスの仲間なのね。でも、それだけじゃ足りないわよ鼻の長いの。ピカピカ野郎がそれで止まるわけない。そう思った私は凍ってない方の手で氷を叩き割りシャンクスの仲間から拳銃を拝借した。
ﾎﾞﾙｻﾘｰﾉ「八尺瓊勾…
貴「やらせねぇよ、ボケが。」
そして、ピカピカ野郎の頭に拳銃を突きつけた。
青キジと呼ばれた男は私の行動に少しばかり驚いていたようだった。だが、私は簡単に命を捨てられる。これは決して喜ばれたことでは無いけどそれでも私はそれが切り札だった。
私がそんな事を考えている間に、戦争というものは終わりを迎えたらしい。シャンクスがこちらに近づいてきた。
ｼｬﾝｸｽ「…久しぶりの挨拶の前にまずは手当だな。」
貴「そうね、この氷をどうにかしてくれると助かるわ。」
私がそう言うと、シャンクスは船医に私を任せどこかへと歩いて行ってしまった。にしても、あの子どこで腕無くして来たのかしら。利き腕を無くすなんて全く不便ね。
今度ヨシヨシしてあげようなんて思いながら、私は船医の後を着いて行った。
貴「ねぇ、船医さん。」
「……え、おれ？」
貴「貴方以外に誰が私と一緒にいるのよ。」
私はそう言って、不思議そうな顔でこちらを見てくる彼に名前を尋ねた。彼の名前はホンゴウと言うらしい。変な髪型してるけど気にしないでおこう。
ただ、彼がソワソワしながら私を見てくるのがすごく気になる。
貴「さっきから何ソワソワしてんの、どたまかち割るわよ。」
ﾎﾝｺﾞｳ「いや！お頭……うちの船長とどういう関係なのかと思って。」
貴「どういうって…シャンクスは私たちの息子よ。」
私がそう言うと船医さんは大声で驚いていた。
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作者名：楸 | 作成日時：2022年10月5日 20時
