ロジャー海賊団の音楽家 (ページ11)

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私はただ大きく息を吸った。
この言葉があれば私が強くなれる気がした。

邪魔なんて海賊らしくていいじゃない。
私たちは誰よりも"自由"に生きる事が出来る。

貴「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は存在する!!探せ。私たちの全てを…、この世の全てをそこに置いてきた!!」

私はあの時のロジャーのようにそう言った。

きっとレイリーやギャバンには怒られてしまう。でも、それでもいい。私は戻りたい、ロジャー達と笑いあっていた"最愛の日々"に。

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『A!!泳げねぇのに海に入んなっていつも言ってんだろ。』

『いやよ、なんで私だけビーチで留守番なの!!』

そう言って昔よくギャバンに怒られた。

私は小さい頃から海が苦手だった。海賊としては致命的だが小さい頃に海王類を見て気絶して以来、海がダメになったのだ。

『なら、私と一緒に行くか？A。』

『…やめとく。』

私を見てニヤニヤするレイリーがすごく憎らしく思えた。そんなことを思っていると、ロジャーの後ろから私の事を心配そうに見ているシャンクスの顔が見えた。

それがどんなに可愛かったか、今でも鮮明に覚えている。

『Aさん、おれも残ろうか？』

『だめよ、子供は遊んできなさい。』

私がそう言ってあの子の頭を撫でながらいうと、みんなが肩を震わせながらクスクスと笑いだした。懐かしい光景だ。

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だから私はロジャーとの"約束"の為に今日も生きる。

そんな事を思っていた時、海軍大将や黒ひげが私に攻撃を仕掛けてきた。厄介そうな黒ひげは容赦なく動けなくしておいた。

ｸｻﾞﾝ「あんた自分のやってる事が分かってんのか。」

ﾎﾞﾙｻﾘｰﾉ「これ以上事を荒立てないでもらえるかなぁ、アエラ。」

貴「殺せるなら殺してみなさい、私は何度でも生きれる。」

ｸｻﾞﾝ「だから俺が来たんでしょう。」

彼はそう言って私の剣を掴んで私を凍らせ始めた。

なるほど、海面を凍らせて陸を作ったのはコイツだったのか。本当に面白い能力ね。私がもっと若かったら仲間に誘ってたでしょうね。このダラケた雰囲気が最高にイカす。

貴「面白い能力ね、とても興味深いわ。」

ｸｻﾞﾝ「そんな事より自分の心配をしたらどうだい。」

貴「ふふっ、もうこの戦争は終わるのよ。」

そう言った次の瞬間大きな音と共に一隻の船が来た。