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私の部屋に着くと、ヴァイオレットさんは少し声を漏らしていた。私はそんな声すら気にせずに部屋に入り、椅子に腰かけた。
私はヴァイオレットの方を見て言った。
「ここ、ヴァイオレットのお姉さんの部屋でしょ。」
「……」
私がそう言っても彼女は何も言わなかった。姉の部屋だから使わないで、そんなこと言っていい立場では無いことを分かっていたからだろう。
けれど、私は人を殺したことなんてない。
そんなに怯えなくても私は誰も殺せないの。
彼女はまだ私の心を見透かしていないようだった。千里眼を持たない私の方が持つ貴方より心を見透かしてるなんて皮肉ね。
「ヴァイオレット、この国を取り戻したいなら機会を待って。本当はわたしの血を貴方に飲ませなきゃいけないんだけど、そしたら貴方の意識が消えちゃうからやめとくね。」
「あなたも…、能力者なの。」
ヴァイオレットは私と会ってから始めて口を開いてくれた。私はそれが嬉しくって自分の能力を彼女に話した。本当は話しちゃいけないけど、話さなきゃいけない気がしから。
私はファミリーの幹部以外に初めて自分の事を話した。
「わたしはヒトヒトの実モデル"八百比丘尼"を食べた。"半不老不死人間"なの。わたしの血を飲ませた相手を治癒したり、洗脳したり、わたしの眷属にできる。わたしが死んだら眷属も死んじゃうけど。」
「何故…私を洗脳しないの？」
ヴァイオレットは不思議そうに私を見ていた。
それは私にも分からないの。でもね、私はきっとドフィから離れる日がくるの。時々夢に見るの。貴方が仲間を沢山作ってこの国をリク王に返す夢。ドフィは海軍に連れていかれる。
私は何故か…それを変えようとは思わなかった。
「わたしはただ"待ってる"だけだから。」
「待ってるって何を？」
「ふふっ、わたしの秘密だからダメ！」
私はそう言ってヴァイオレットを部屋の外に押し出した。おやすみ、私はそう言って部屋のドアを閉めた。突然の私の行動にヴァイオレットはとても驚いていた。
突然、今までに感じた事ことのない虚無感が私を襲った。
私はドフィのいないベットで夜を過ごした。けれど、それはとても落ち着かなくって、寂しくって。私はギュッと強く布団を抱きしめた。
「"うそつき"」
私はコラソンのコートを布団替わりに眠りについた。ずっとずっと大好きなお父さんが夢に出てくるのを期待した。
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楸(プロフ) - ユイさん» 最後の方にまだコラソン出てくる予定だから楽しみにしててぇ！！更新遅杉田玄白で申し訳ないのですがこれからも頑張ります！！ (2022年11月23日 13時) (
レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！大丈夫です！ただこの作者更新頻度がとてつもなく遅いよ、とだけお伝え頂ければ幸いです！ (2022年11月23日 13時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - ちょっと、友達におすすめしたいです。許可をください (2022年11月23日 11時) (レス) id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - うわああああああコラソンんんんん！！初コメ失礼します！面白いです！これからも応援してます！投稿頑張ってください！ (2022年10月15日 18時) (レス) @page17 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年9月27日 22時
