6. 東京都立呪術高等専門学校 ページ8
人が多い都会を抜けて、東京郊外。
どこを見ても緑緑緑緑緑、もうそれはトラウマになりそうな程の緑に囲まれている。だが、正直担がれているので夏油くんの制服しか見えない。
柔軟剤のいい匂いがして、モテる男って感じだ。
貴「夏油くん〜、私白髪で虐められないかな。」
夏油「Aちゃんなら倍返しにするでしょ。」
貴「さっすが、分かってるね。」
私たちがそう言って笑っていると、見慣れた木の門が見えてきた。古い木の建造物に囲まれている。私は持ってきたデジカメを懐から出して、パシャパシャと写真を撮った。
ついでに夏油くんのご尊顔も納めておいた。可愛い。
夏油「これ、どこ行けばいいんだろ。」
貴「あの建物だね、夜蛾さんの呪力発見!」
私がそう言って指さしたのは虎杖悠仁が夜蛾さんの試験を受けた建物だった。もちろん、呪力を感知したのは本当だけど、あの場所を見たいという私の欲求が圧倒的に勝っていた。
あぁ、五条悟に会いたくないな。胃が痛い。
夏油「ありがと、Aちゃん。」
貴「それよりこの俵担ぎギブ、胃が痛い。」
夏油「じゃあ、自分で歩く?」
貴「自己歩行が困難の為、おんぶを要求する!」
私がそう言うと、夏油くんは思ったよりすんなりとおんぶをしてくれた。目線が高くて新鮮だ。
私もそこそこあるんだけど、やっぱ高いよ通天閣じゃん。
夜蛾「A、そろそろ降りたらどうだ?」
声の通り、私たちは数分もしないうちに夜蛾さんと所に着いた。
まぁ、到着したからと言って、夏油くんが私を下ろす事もなく、私は夏油くんにしがみついて離れなかった。つまり相思相愛、私たちこそが純愛だよマジで呪いとかクソ喰らえ。
貴「今ストレスで死にそうで……」
夜蛾「傑、Aはどうした。」
夏油「朝からこんな調子で、気にしないでください。」
そんな事を言われて諸々の設備とかの説明を夏油くんが聞いてくれた後に、私たちはようやく教室へ案内された。
どうやら私たちが最後らしく、先生と一緒に教室に入る事になってしまった。
その事実でさらに胃はキリキリと痛みだし、ついには貞子のように苦しみ始めた。もう髪が長いのでホラー映画だ。そんな私を横目に夜蛾さんと夏油くんは教室に入っていった。
夜蛾「おはよう、と言いたいところだが、その前に。A何してる。早く座れ。」
貴「失礼しました、お気になさらず。」
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楸(プロフ) - 面白いさん» ありがとうございます!更新が遅くて申し訳ないのですがこれからも頑張ります! (8月16日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
面白い - 好きです!楽しませてもらいました!更新待ってます🎶 (8月2日 16時) (レス) @page32 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ぬえさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからも頑張ります! (7月16日 22時) (レス) id: 21a7d8e238 (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - こういう感じの関係の本当に好きです!!闇堕ち阻止頑張ってほしい、更新待ってます!! (7月13日 15時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2023年5月28日 0時