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18.  特級仮想怨霊 ページ20

【結論】 秒で終わった。










冥冥「来る」

貴「…来ましたね」







と、冥さんが言った瞬間に出てきた呪霊を私が祓った。

冥さんが出るまでもなく、出てきた1級相当の呪霊を私が祓って終わった。私と冥さんが出るほどの任務とは思えないほど簡単で、気味悪さと違和感さえ感じるほどだ。

これには流石の冥さんも違和感を抱いたようだった。











冥冥「君、今何級だい?」

貴「私は……」








そう、この間まで一級だった。

けど、私が領域展開を会得した事により上層部の連中に特級へとの仕上げられた。他にも外部からの推薦もあり私は異例の速さで"特級"になってしまった。

九十九由基と同じ、日本に"二人"しかいない特級呪術師。












貴「"特級"です。」










そう言った瞬間、冥さんは不敵な笑みを浮かべ

そのまま下に落ちた。



















落ちた冥さんを掴む事が出来ずに私も落ちた。
真っ黒な空間、私たちの周りだけが見えている。

私はなんとなく術式を"張った"。

領域展開をしてはいけないと、直感が言っていた。
私は武器を落としてしまった冥さんを傍においた。











貴「動かないでくださいね。」

冥冥「もちろん、私も命が惜しいからね。」

貴「特級仮想怨霊"大嶽丸(おおたけまる)"。」










真っ暗なのは落ちたからだけではなかった。




最悪だ、こんなの初めから詰んでる。
大嶽丸(おおたけまる) 平安時代にいた不死身の鬼。

天候を操る能力を持ち、雷雨や暴風雨などを発生させ、時には火の雨を降らせる。その悪事に見かねた平安の武官によって退治されたが、絶命せず最後は田村丸俊宗によって首を切り落とされた。




勝てるわけが無い。冥さんがいるのに"領域展開"は使えない。










冥冥「詰んだね、どうする?」

貴「はは……」












どうしよう、そう口に出しかけた時、一つだけ方法が思い浮かんだ。一度も成功した事のない、私の術式のもう一つの能力。

私の膨大な呪力と血液を要する術式。







掣肘呪術(せいちゅつじゅじゅつ) 頤使(いし)






普段は他人に触れる、干渉し自由を妨げるなど世の法則自体を曲げる術式、曰ゆる"順転"と呼ばれる術を使っていた。だが、これはさらに高度な術。成功する確証は無い。

けど、やるしかない。死ぬくらいならやってやる。










貴「一つだけ方法ありますよ。」









そう言うと冥さんはまた不敵に笑った。

19. 掣肘呪術 頤使→←17. 五条と3人の保護者



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(プロフ) - 面白いさん» ありがとうございます!更新が遅くて申し訳ないのですがこれからも頑張ります! (8月16日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
面白い - 好きです!楽しませてもらいました!更新待ってます🎶 (8月2日 16時) (レス) @page32 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぬえさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからも頑張ります! (7月16日 22時) (レス) id: 21a7d8e238 (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - こういう感じの関係の本当に好きです!!闇堕ち阻止頑張ってほしい、更新待ってます!! (7月13日 15時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年5月28日 0時

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