大人だった私には夏油くんを守る義務がある。

13.　ママみ強めの夏油くん ページ15

それからも私は夏油くんの周りを引っ付き回った。もう絶対離れないという勢いで。

そしたら五条が、もうそれは曇りなき眼で。







五条「お前ら付き合ってんの？」






って言われたからさすがにびっくりしたよね。まじ爆弾。

いや、なんで五条までびっくりしてんだよおかしくね？私の方がびっくりしてるのになんで五条はそんなにお目目パチパチさせてるんだよ。可愛いわまつ毛長すぎだろむしり取るぞ。

私はスンッと真顔に戻ってサラッと否した。








貴「付き合ってないよ、幼なじみだし。」

夏油「そうだよ、Aちゃんはマッチョが好きだし。」

貴「当たり前よ、筋肉が全てだから。」







そしたら、突然五条と硝子ちゃんが夏油くんの肩に手を置いて。









家入「ドンマイ」

五条「ドンマイ」

夏油「え、なんで？？」







ってなってて面白かった。







私はそれをスルーして任務に行った。


ちなみに五条と一緒ね。久しぶりの大任務らしく、結構被害者が出てるらしい。硝子ちゃん連れてきたかったのに、夏油くんと任務とか言われて泣きながら足にしがみついた。










貴「いやﾞだよぉﾞ!!行ぎだぐなﾞいﾞ!!」

五条「情けねぇな、いつものお前はどうした。」

貴「母上の腹のﾞ中にﾞ置いでぎたﾞ!!」








そしたら、夏油くんに頭撫でながら応援された。
そして、仕方なく来た任務先。







廃ホテルで起きた失踪事件。

成人男性四人が動画撮影のために中に入ったところ行方不明となり私たちが派遣された。その他にも数ヶ月前から5人以上が行方不明となり、先に送った一級術師二名、二級術師三名が死亡と判定された。






夏油くんの為にも私の為にも早く帰りたいのにそんな時に限って面倒臭い案件が入ってくるのは何故だろう。五月病とかなのかな。








貴「秒で終わらせて帰ろうぜ、五条。」

五条「切り替ええげつねぇな。」






そう言って中に入った私たちはすぐに気がついた。








五条「生得領域だよな、コレ。」

貴「だよなー、蒼で終わらせられないの？」

五条「生存者確認はしねぇとだしな。」

貴「地道に呪霊さん捜すか〜。」





とそんな感じで歩いていたら死体が四体あり、一番下で埋もれている死体がモゾモゾと動いたので確認してみると、生きている人間だった。怯えた様子の若い男。

脇腹に鉄性の棒が刺さっており、いつ死んでもおかしくないほどの重傷。早く脱出しないと、この人まで死ぬ。

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