9. 初日と数ヶ月後 ページ11
自販機でいつものようにタバコを買った硝子は先生にバレないように校舎の中に戻った。
すると、元気そうにチャンバラごっこをする五条と弓削、それを見て笑う夏油の姿を見た。初日に仲良くなれるとかどういう神経してんのかな、なんて思う硝子。
夜蛾「ここにいたのか、硝子。」
そういう夜蛾正道、もとい先生は眉間に皺を寄せていた。
硝子はすぐに買ってきた煙草の箱を懐に隠して、先生の方を何事も無かったように向いた。硝子の視線はやはり白髪で目立つ、Aへと注がれていた。
家入「センセー、Aって強いんですか。」
夜蛾「強いぞ、一級を難なく倒すくらいにはな。」
家入「そうっすか。」
硝子はそれを聞いて、少し安心したような気がした。
出会って間もなく死ぬやつも多いと聞く呪術高専、長くいれば情も湧くかもしれない相手がこんなに強いなら気を使わずに相手ができる。そんな安堵感だったのかもしれない。
硝子は大人しく先生に捕まって、みんなと同じように清掃を行った。
わけもなく、途中で放り出して東京の町に出ていた。
その後、また怒られの繰り返しだった。
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数ヶ月後
久しぶりに四人で行った任務終わり。
教室に戻ってきた四人は仲良くお菓子を食べながら暇を潰していた。授業中は全員がどこが違うところに意識をやっているので、だいたい授業終わりは元気だ。
五条「つか、お前なんでそんな呪力してんの。」
貴「なに急に、てかそんなって何?」
家入「そういや初対面でそんな事言ってたな。」
硝子ちゃんはそう言いながらココアシガレットを食べていた。なんでも口に馴染むらしい。そりゃそうだろうなと思いながら私は五条の話を聞いてた。
説明が長くてちょっとよくわかんない。
五条「俺の六眼は簡単に言ったら人間をサーモグラフィーみたいに見えるようになってるんだよ。なのにお前だけ反応しないんだよな。イカれたかと思って他の奴と見たけど正常に機能してるっぽいし。お前、マジ何?」
貴「へー、そっか」
五条「真面目に聞けよ」
私は興味なさげに夏油くんの髪の毛で遊びながら答えた。
ここまで伸びるとなんでも出来るな。ハーフアップもえちえちで可愛ええけど、教祖の夏油様思い出すからトラウマ。
無理死なないで私のママ夏油くん。
夏油「なるほど、だから初対面で気持ち悪いか……悟って語彙力ないよね。」
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楸(プロフ) - 面白いさん» ありがとうございます!更新が遅くて申し訳ないのですがこれからも頑張ります! (8月16日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
面白い - 好きです!楽しませてもらいました!更新待ってます🎶 (8月2日 16時) (レス) @page32 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ぬえさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!これからも頑張ります! (7月16日 22時) (レス) id: 21a7d8e238 (このIDを非表示/違反報告)
ぬえ - こういう感じの関係の本当に好きです!!闇堕ち阻止頑張ってほしい、更新待ってます!! (7月13日 15時) (レス) id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楸 | 作成日時:2023年5月28日 0時