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私はシーツをロープのようにして姫野先輩のいる所まで降りた。見てみると既にデンジくんは"永遠の悪魔"の口に突っ込んだ後だった。
その光景は決して見ていて気持ちの良いものではなかった。
貴「全員無事ですか、姫野先輩。」
姫野「……アキくんが、Aちゃんどうしよアキくんが…」
貴「大丈夫です、死なせません。その為に私がいますから。」
私はコンビニの袋の中にあった包帯で何となくの止血をしておいた。パワーちゃんがしたから無意味だとは思うけど一応だ。
私はドアから下を覗いた。そこにはデンジくんがいた。
何度も何度も倒されそうになりながらも戦い続ける、イカれたデビルハンターの姿。それが鳥肌が立つほど恐ろしくてそれでいて目も魂も奪われるほど美しかった。
デンジ「テメエが俺に切られて血ぃ流し、俺がテメエの血ぃ飲んで回復。永久機関が完成しちまったなァア!!これでノーベル賞は俺んモンだぜ〜!!」
隣にいる姫野先輩は笑っていた。
彼女も彼に希望を見いだしたみたいだ。今の現状から見てもわかる。本来なら永遠の悪魔に勝つ事は不可能だった。何故ならこの"時間の止められた空間"自体が悪魔の胃の中だからだ。
けれど、彼ほどのぶっ飛んだイカレ野郎なら悪魔より悪魔になれる。
貴「ルティ…永遠の悪魔の心臓喰える？」
『ふふっ、私はそれよりも
貴「あれはダメだよ、喰った後が面倒だから。」
私はそれからずっと彼を見続けた。
姫野先輩は途中で水も食料もなくダウンしかけていた。
見かねた私は袋にあった食料をみんなに配った。
貴「姫野先輩、ニコチンどうぞ」
姫野「…なんでAちゃんは平気なの?」
貴「日々の
姫野「……うん、うんそうだね。」
一日ひとつのおにぎりで私たちは生きのびた。
「これが私の急所です……」
「私の心臓です…」
「すいませんでした…」
「早く殺してください……」
デンジくんがその心臓を切るほんの一瞬で私は"暴食"で永遠の悪魔の心臓を喰らった。みんなにはデンジくんが悪魔を切ったように見えただろう。今後のためにもこの事実は秘密にする事にした。
それから私たちは外に出た。
貴「私とコベニちゃん、荒井くんはマキマさんに報告行きますね、姫野先輩。」
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楸(プロフ) - ひなたさん» 分析能力が高すぎなコメントありがとうございます！そう言っていただけると本当に嬉しいです。この作品は少し難しく執筆が難航していたので語彙力豊富な感想でとても励みになりました。これからも頑張ります！！ (2023年3月30日 11時) (
レス) id: 22f489ff48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すごい…語彙力がなくなるぐらい凄かったです…。綺麗でとても難しい感情もあるのに全体的なまとまりがあって、かつ、主人公ちゃんの物語を上手くはめ込んでいて、読んで行きながらパズルが完成していくかのような満足感が半端なかったです…。めっちゃ応援してます！！ (2023年3月29日 2時) (レス) @page35 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ？？？さん» すいません、涙かっさらってしまいました。涙は罪の悪魔が美味しく食べましたのでご安心を。これからもひっそりと更新頑張ります。 (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - ハルヒさん» もうほんとかっこいいですよね、これからも更新頑張ります。応援ありがとうございます！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
楸(プロフ) - 海獣さん» かなりわかりみ深いです。自分でも書いていて、えぇめっちゃ好ことか思ってます。見てくれてありがとうございます、更新頑張ります！ (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作成日時：2022年12月8日 16時
