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数ヶ月後____










数ヶ月がたっても、私は誰ともバディを組まなかった。マキマさんには会う度に誰かと組まないかと言われるが私はいつも断った。

私にはルティ()がいるからと言って断る。
それを聞く度ルティは機嫌がとても良くなる。







『私の愛しいA、今日も泣き虫だね。』

貴「怖゙い゙のぉ゙!!銃野郎の肉片持ったやつばっかりで!!」






私は今日も泣きべそをかいていた。
けれど涙は一粒たりとも零れてはいない。

私に回されてくる任務はいつも怖い。何故かは分からないけど高確率で銃野郎の肉片を持ってる奴が多い。それが怖い。私は今日もルティに抱えられながら叫んでいた。







貴「いや゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

『うるさいよ、たかがハサミの悪魔に対して。』






ルティはそう言って悪魔を殺した。

でもこんなふうに倒してくれるのは稀で、気分がいい時だけだ。普段は虫鹿さんみたいに一切手を出さず私が叫んでるのを死んだ目で見てる。それが悪魔よりも怖い。悪魔だけど。






貴「分かる゙?!でっかい刃物が襲ってくるの!!怖いの!!死んじゃうかもしれないんだよ!!私は人間だからさ!!」

『死なせないよ、そのために私がいる。』

貴「かっごいい゙…グズッ……好き。」






任務で奈良まで来て悪魔を殺して早三日。
怖かったけど今回も無事に生き残れて良かった。


一日目はストーブの悪魔とテレビの悪魔
二日目は鏡の悪魔と雨の悪魔と蜂の悪魔
三日目はハサミの悪魔


こんなにも悪魔を倒してる公安のデビルハンターはマジで私くらいだと思う。岸部さんにも鍛えもらってないのになんでこんなに実践あるのみ!みたいな昭和の根性論なんだろ。






貴「ルティ…わたしもう帰る…」





そんな事をいいながらルティの腕の中で眠ろうとした時だった、私の裏胸ポケットに入っていたスマホから電話の音がした。

画面にはあったのは___"マキマ"という文字だった。






貴「はい…グズッ…もしもし…」

マキマ「また泣いてたんだね、Aちゃん。」

貴「何回戦っても怖もんは怖いですよ゙ぉ……」






マキマさんは少し呆れたように言っていた。

でも、正直なれる方が異常だと思う。自分を殺してくる相手と毎日のように命をかけた勝負をする。そんな状況になれてはいけないし、慣れるべきでもない。そんなやつはきっと早死する。

こんなことを考えている私も相当異常なのだろうか。

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(プロフ) - ひなたさん» 分析能力が高すぎなコメントありがとうございます!そう言っていただけると本当に嬉しいです。この作品は少し難しく執筆が難航していたので語彙力豊富な感想でとても励みになりました。これからも頑張ります!! (2023年3月30日 11時) (レス) id: 22f489ff48 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すごい…語彙力がなくなるぐらい凄かったです…。綺麗でとても難しい感情もあるのに全体的なまとまりがあって、かつ、主人公ちゃんの物語を上手くはめ込んでいて、読んで行きながらパズルが完成していくかのような満足感が半端なかったです…。めっちゃ応援してます!! (2023年3月29日 2時) (レス) @page35 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ???さん» すいません、涙かっさらってしまいました。涙は罪の悪魔が美味しく食べましたのでご安心を。これからもひっそりと更新頑張ります。 (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ハルヒさん» もうほんとかっこいいですよね、これからも更新頑張ります。応援ありがとうございます! (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 海獣さん» かなりわかりみ深いです。自分でも書いていて、えぇめっちゃ好ことか思ってます。見てくれてありがとうございます、更新頑張ります! (2023年3月15日 0時) (レス) id: 94f21122e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年12月8日 16時

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