爆処の幼馴染は生き急ぎ野郎，Ø

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じんぺーちゃんは不貞腐れた顔をして車内で足を組みふんぞり返りながら言った。その顔がもう可愛くって。

オカマに喰われそうだな、この二十代後半。










松田「…しゃーね。今回はノってやる。」

貴「さすがじんぺーちゃん！話のわかる男だわぁ。」








私はそんな事を言いながらこれからの作戦を彼らに話した。大まかな内容も伝えたけどこれで伝わればすごいなってレベルの内容ね。

私は見る前に死んだから、犯人が誰とか分かんない。

けど、あの死神のそばに居れば確実に分かる。物語の序盤で必ず犯人となる人物を置くのが名探偵コナンの映画の定石。









貴「舐めんなよ、こちとら毎年映画見てたんだわ。」

松田「そういやお前の世界では漫画だったな。」

貴「という事で今からの言う事全部覚えてね。」








私はそのまま作戦をこの場にいる3人に伝えた。

萩はじんぺーちゃんと一緒に降谷の爆弾解除係。
そんでヒロの旦那は私と一緒に犯人確保の為の準備。
仕上げは降谷がしてくれるから大丈夫でしょ。

そんな人任せな考え……じゃなくって
みんなの臨機応変な対応に期待しておこう。








貴「よっし、となれば私は裏から手回すわ。」

萩原「警察が言っちゃダメなやつだよ、それ。」

松田「今更だろ、頭大丈夫かよお前ら。」







ははっ、私絶対じんぺーちゃんにだけは言われたくないなー。だって私より頭おかしいもん。ポルシェをガルウィングにしようとするとか頭おかしいの超えて尊敬できるわ。

絶対尊敬なんてしてやんないけどな!!
私は後部座席を見ながらほくそ笑んだ。








貴「萩も頭おかしいからね！」

萩原「Aちゃんだけには言われたくないね！」

貴「ははっー、ヒロの旦那運転変わって？」

諸伏「次の信号で止まったらね。」







もうこの際だ、誰かに殺される前に私がお前らのこと殺してやるよ？ありがたく思え、両親譲りの私のご尊顔に殺されることを。美人に殺されるなら本望だろう男なら！！

私なら絶対嫌だけどね、死に場所は私が決める。









松田「やめろ、俺ら巻き込むな。萩だけ事故れ。」

萩原「え？陣平ちゃん酷くね？反抗期？？」

貴「じんぺーちゃんはいつでも反抗期でしょ。」








そしたら後ろから訳わかんない固めのゴミが飛んできた。まじでライター投げてくるとか頭おかしいよ。

そんなこと言いながら私はニトログリセリンと書いた瓶を萩とじんぺーちゃんに投げた。

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