検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:5,292 hit

悪魔のナース:03 ページ3

「……」



広がった景色は

窓がない薄暗い廊下。


消毒液と混ざった異臭__。


俺は周りを警戒しながら、

廊下に足を踏み入れた。


そして、錆び付いたドアノブから

手を離した途端にドアが勢い良く閉まり、

ビクッと心臓が跳ねた。



.



でも、そうか…


廊下の方が視力が使えるから、

ここから部屋の中を見てやろう。


あの不気味な音を暴いてやる…。


そうしてドアノブに手を伸ばした時、



.



「「きゃぁぁぁぁぁァァァ」」



.



幼い子供の悲鳴が脳内に響き渡った__。


唐突な出来事に驚き何も出来なくなる俺は

目を見開きドアノブから手を離そうとした時に


微笑んだ女性に注射をされている

泣きじゃくった幼い子供が見えた__。


もちろん目の前には何もいない。



.



「太一…助けに来てくれ」



もう開けない。

早く逃げよう。


俺は、素早くドアノブから手を離し

出口の分からない廊下を走り出す。



しばらく、代わり映えのない

廊下を走り続けた果てに、



「あれは…」



電気の付いた部屋を見つけた。


ふと立ち止まり遠くから品定めする。



.



「人がいるのか…」



.



薄らに見えた人影に釣られ、

俺はゆっくりとドアを開けた。



.

悪魔のナース:04→←悪魔のナース:02



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

後ろのメリーさん - 面白いです! (2018年9月5日 17時) (レス) id: eb22307f25 (このIDを非表示/違反報告)
双葉ノア(プロフ) - xxxさん» ありがとうございます(。_。*)嬉しいです...!!更新頑張るので宜しくお願いします☆ (2018年7月22日 20時) (レス) id: 72f11c00a6 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - こういう物語凄い好きです!雰囲気とか最高ですヾ(*・ω・*)ノ更新待ってます! (2018年7月22日 19時) (レス) id: 4aeb7b6eb5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:双葉ノア | 作成日時:2018年7月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。