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之までの中也との出来事を、皆に問われる。私も特別悪い気はしない故、答えられる範囲で答えて往く。
「優雨と虹架産んだのは十七の時。二人は今五歳」
自己紹介してあげて、と二人に云うと、愛らしい笑顔で頷いた。
「中原優雨です!五歳です!虹架ちゃんのお兄ちゃんです!」
「中原虹架です!五歳です!優雨君の妹です!」
「可愛いな〜ほんと。録画しとけば善かった」
「首領みたいになってンぞ」
「娘だからしょうが無いよ」
中也と少し許り話していると、二人が皆に「あのね〜」と話し掛けた。
中也と話しつつも、何を話すのかと気に成って仕方無い。
「パパとママはね、バカップルなんだよ」
「そうそう!毎日ちゅーしてるし、夜に成ったら
「虹架!!それ以上は云っちゃ駄目!!第一、そんな事誰に聞いたの?!」
「治だよ?」
「あの木乃伊男……」
「パパと治も仲良いの!」
「其れはママが云ってた!喧嘩する程仲が良いって!」
「あ?ンな訳無ェだろ。変な事吹き込むな」
「えー、だってほんと、……ゴメンナサイ」
中也の醸し出すオーラに縮み上がり、素直に謝罪する。
そしてそれを見計らってか前原が、
「そういや、何でここに来たんだ?」
と、恐らくE組の皆が訊きたかったであろう事を代表して訊ねた。
「あー偶に来るんだよ、此処。変な奴彷徨いてないかとか、何も起こってないかとか」
「でも、Aちゃんが何でそんな事を……」
「先生と皆に対する罪滅ぼしだよ。だから此の辺一帯を購って貰って、見張りさせてたの」
「買って貰ったって……」
「お父さんに頼んだら購って呉れた。『其れ位全然構わないよ!寧ろ他に欲しいものとか無い?!』って」
其の時の事を思い出し嗤っていると、「でも、何で……?」と信じられないとでも云う様な、赤羽の呟きが聴こえた。
「Aがそこまでする意味が分からない。だって俺ら、Aに許されないような事したんだよ?」
其れを云うか否か、私は少し悩んだ。
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杏 - ずっと前から拝見させていただいてます。これ以上の裏切り小説はないと思います。本当に、こんなに素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございました。 (2018年10月2日 23時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ゆうさん» リクエストを書くのが遅くてすみません。他の方に頂いたリクエストも執筆中でして、決してそういう訳ではないのでご安心下さい。出来るだけ早く書けるように努力します (2018年9月28日 2時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 前にゆったリクエスト無理でしたら書かなくていいですよ。 (2018年9月5日 22時) (レス) id: 07f01030e1 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - minoriz1222さん» コメントありがとうございます!!こんな長い話を読んで頂けて、嬉しい限りです。未だスランプ状態で、読者の皆様には大変申し訳ないです……。ですが皆様を待たせるわけにはいきませんので、これからも頑張ります。ありがとうございます! (2018年6月23日 4時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
minoriz1222(プロフ) - この話、1から全て見させて頂きました!少し悲しくなり、涙がポタリと落ちたりもしてしまいましたし、つい、楽しくてクスリと笑ってしまうことも度々ありました。この作品は面白くて大好きです。スランプ大丈夫ですか?更新は無理をせず、頑張って下さい応援しています (2018年5月19日 23時) (レス) id: 5a14873d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年7月27日 13時