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。。3。 ページ5

懐かしの坂道。相変わらず長くて、子供二人はバテている。




そんな二人をおぶる中也。休日の父親其のものである。









「A、お前は大丈夫か?」


「大丈夫だよ、ありがと」


「ねぇパパ!優雨プカプカしたい!」


「優雨君だけ狡い!虹架も!」









「プカプカ」とは、中也の異能力の事。重力を操るので、浮遊も楽チンなのだ。





子供を見れば、キャッキャッと愉しそうにはしゃいで居る。本当に可愛くて仕方無い。





長い、長い坂道を登りきると、見えてくるのは懐かしの校舎。之また以前と変わりなくボロボロ。









「あれがママの通ってたとこ?」


「そうだよ」


「ボロいね!」


「……そうだね」







まぁ、子供は正直な位が丁度善い。




校舎へと足を進めようとすると、中也が先に行けと云う。中也と子供を於いて、私ひとりで。





中也の意図が読めない。其れは子供二人も一緒。然し、それを問えど、中也が教えてくれる筈も無い。




故に私は、ひとりで向かう事にした。まぁ、中也たちも後から来ると云うし、「善いか」と思ったのだ。









「にしても、ほんとボロい」








校舎に足を踏み入れれば、「ギシ…ギシ…」と床が軋む。




彼奴ら(、、、)が手入れをしていると聞いたから大丈夫だと思って居たのだけれど……如何やらそうでも無いらしい。




今度、材料か何か送るか。匿名で。









「あ、」








何時の間にか着いていた、3年E組。
此れも懐かしの教室。





そして、人の気配。





中也は誰も居ないと云っていた筈なのに、と内心思うが、不審者であれば倒さなければ。




私は身に付けている銃と短刀の感触を確認する。









「全く、私を誰だと思って……」








休日に迄働かさないで欲しいものだ。これでは、此処を管轄下に於いた意味が無くなるではないか。





呆れ乍らに、扉を開いた。そして取り敢えず、異能力で氷の壁を作る。





が、私は其の向こうの光景に絶句するより他無かった。









「な、何でお前らが……」








教室に居たのは、元3年E組。





私と彼らは、七年振りの再会である。

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- ずっと前から拝見させていただいてます。これ以上の裏切り小説はないと思います。本当に、こんなに素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございました。 (2018年10月2日 23時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ゆうさん» リクエストを書くのが遅くてすみません。他の方に頂いたリクエストも執筆中でして、決してそういう訳ではないのでご安心下さい。出来るだけ早く書けるように努力します (2018年9月28日 2時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 前にゆったリクエスト無理でしたら書かなくていいですよ。 (2018年9月5日 22時) (レス) id: 07f01030e1 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - minoriz1222さん» コメントありがとうございます!!こんな長い話を読んで頂けて、嬉しい限りです。未だスランプ状態で、読者の皆様には大変申し訳ないです……。ですが皆様を待たせるわけにはいきませんので、これからも頑張ります。ありがとうございます! (2018年6月23日 4時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
minoriz1222(プロフ) - この話、1から全て見させて頂きました!少し悲しくなり、涙がポタリと落ちたりもしてしまいましたし、つい、楽しくてクスリと笑ってしまうことも度々ありました。この作品は面白くて大好きです。スランプ大丈夫ですか?更新は無理をせず、頑張って下さい応援しています (2018年5月19日 23時) (レス) id: 5a14873d75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2017年7月27日 13時

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