【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】On the day when it rains 。Anotherstory。 【裏切り】

。。番外編。。 どぶねこ様リクエスト ページ33

最近、体調を崩すことが増えた。
頭痛、風邪、吐気等々。


そして何より生理が来なくなった。









「(若しかしたら若しかするパターン……？)」









中也と結婚してからというもの、慥かに子作りには励んでいたが……。
最近は互いに多忙でそんな時間無かったし、有ったと云えば前の休日の時だが、若しや其れが中った？


否然し、仕事のストレスから来るものかもしれない。




と、其の可能性を否定するものの、矢張りそうではないかと思い至る。
認めたくないことにも理由がある。


其れは、中也からの拒絶だ。


子作りをしている訳だし、抑も彼に限ってそんな筈はないと思いたいが、全否定出来ないのが本音だ。




悩みに悩んだ結果＿＿＿＿＿＿









「もしもし、紅葉の姐様？……やだなァ、何も企んでませんよ。只、相談に乗って欲しくてですね。……えぇ、中也には内密に」







頼れる頼れる姐さんに相談することにした。
事の詳細は後日話すということで落ち着いた。



夕餉を作っていると、中也が帰って来た。
正直会いたくなかった、これも本音である。









「ただいま、A」

「おかえりなさい」

「体調の方はどうだ？首領も心配してたぞ」

「今朝よりは大分マシになったよ。迷惑掛けてごめんね……」








気にするな、そう云って彼は一度自室に這入った。


中也が優しいなんて、判っていることだ。
なのに私は疑心暗鬼になる。結婚式の時もそうだ。マリッジブルーだのなんだのと、周りに多大な迷惑を掛けた。特に中也。









「(若しも居るなら、ごめんね。私は矢っ張り臆病なんだよ。怖いんだ)」








拒絶も、守るものが増えるのも。



拒絶されたら？そんなの無理だ。

守りきれなかったら？かなしさの余り死ぬかもしれない。己の未熟さを、十字架を、一生背負うかもしれない。
そして何より、大切な人を喪うのが嫌だ。
もう二度と、あんな思いはしたくない。









「A？如何した、矢っ張り未だ体調悪ィか？」

「あ、ううん。大丈夫だよ」







食事が喉を通らない。

彼が貼り付けた笑顔に気付いているように思えて、少しの恐怖を抱いた。

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